「フェラーリ・ジャパン」設立を発表!! 渡 伸一郎氏とマルコ・マテアッチ氏

(左)コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド 代表取締役 渡 伸一郎氏
(右)フェラーリ・アジア・パシフィックリージョン プレジデント&CEO マルコ・マテアッチ氏


日本市場におけるフェラーリブランドのビジネス展開の強化を図る!

 フェラーリは、コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドと協議し、全額出資子会社の日本法人「フェラーリ・ジャパン株式会社」を設立することで合意したと発表した。コーンズは、フェラーリの国内輸入権をフェラーリ社に移管し、「日本総代理店」から「正規代理店」に移行する。
 なお、「フェラーリ・ジャパン株式会社」は2008年7月1日より、国内におけるオフィシャル・インポーターとして輸入業務を開始するとのこと。

 日本市場における2007年のフェラーリ販売台数は、前年比38.7%増。フェラーリ全体の5.8%を占め、アジア・パシフィック地域でトップとなる376台が販売された。

 新会社フェラーリ・ジャパンは、フェラーリ・アジア・パシフィックCEOマルコ・マテアッチ氏が統括するフェラーリ・アジア・パシフィック・ディビジョンの管轄下に置かれ、フェラーリ車両の輸入業務を担当していく。
 同社は、販売面において、コーンズと認定代理店であるヨーロピアンバージョン、エムオート・イタリアとこれまで通り強固なパートナーシップを築いていくとしている。

 いっぽうコーンズでは、現在、東京・名古屋・大阪の3ヶ所の直営ショールームで、フェラーリ車の販売・アフターサービス業務を実施しているが、今後もこの体制を維持していくとともに、当該地域でサービスセンターの増設を進めていきたいとしている。

フェラーリ・コーンズ合同記者会見 コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド 芝ショールーム
フェラーリ・コーンズ合同記者会見 コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド 芝ショールーム
フェラーリ・コーンズ合同記者会見 コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド 芝ショールーム

フェラーリ・コーンズ合同記者会見は、東京都港区の「コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド 芝ショールーム」にて行われた。

フェラーリ・コーンズ合同記者会見 フェラーリ・アジア・パシフィックリージョン プレジデント&CEO マルコ・マテアッチ氏
フェラーリ・コーンズ合同記者会見 フェラーリ・アジア・パシフィックリージョン プレジデント&CEO マルコ・マテアッチ氏
フェラーリ・コーンズ合同記者会見 フェラーリ・アジア・パシフィックリージョン プレジデント&CEO マルコ・マテアッチ氏

マテアッチ氏は、「今、疑いなくアジアはビジネスの視点にとってもカギ」としたうえで、フェラーリ・ジャパン設立のメリットを「フェラーリブランドに深い理解と情熱を持っている日本のお客さまに対し、革新的なコミュニケーションを届けること」と答えた。
フェラーリ・ジャパン社長については現時点では未定。「今、有能な人材を探している。こうしたことからもフェラーリブランドの次なる活性へ持っていきたい」

フェラーリ・コーンズ合同記者会見 コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド 代表取締役 渡 伸一郎氏
フェラーリ・コーンズ合同記者会見 コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド 代表取締役 渡 伸一郎氏
フェラーリ・コーンズ合同記者会見 コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド 代表取締役 渡 伸一郎氏

渡氏は、「個人的には寂しいことだが…」と率直に本音を明かした後、「日本でのクルマの販売台数は落ちているが、個性あるクルマの販売台数は増えている。これはフェラーリ社にとしても大切なことだと思っている。フェラーリのような良いクルマを輸入していくことが、自動車文化への貢献になる」と語った。
今後コーンズは、東名阪でディーラーとして関わっていく。