日野レンジャー「BKG—FD7JLYA ウイングバン完成車 標準キャブ・ハイルーフ リーフサスペンション」

アイドル・ストップ・システムを標準装備

 日野自動車は、中型トラック“日野レンジャー”シリーズに、「平成27年度重量車燃費基準」達成車を追加し、12月3日発売した。
 燃費基準達成車は、軽量・低燃費エンジン「J07E」(排気量6.4L) を改良して燃費を向上させ、重量車燃費基準値を達成したもの。エンジンの低回転・高トルク化とEGRクーラーの大容量化等により燃費を向上させている。
 日野はすでに、2006年11月に発売した“日野レンジャー”シリーズで、国土交通省の低排出ガス重量車の中でも最高ランクの「NOx&PM10%低減」の認定を受け、クラス初の【排出ガス記号BDG】に適合していたが、今回の燃費基準達成により新たにクラス初の【排出ガス記号BKG】に適合させたもの。これにより、自動車取得税率が2%軽減される。
 さらにアイドル・ストップ・システムを標準装備して、燃費を向上させるとともに排出ガスや騒音の低減も図っている。このアイドル・ストップ・システムは国の補助制度の対象になる。

エンジンイモビライザー標準装備など商品力も向上

 また、全車にセキュリティに配慮したエンジンイモビライザーを標準装備し商品力の向上を図った。エンジンイモビライザーは車両の盗難防止のために、キー本体に暗号発信機が内蔵されており、あらかじめ登録されたキー以外ではエンジンを始動できないようにしたセキュリティシステムだ。
 この他にもマルチ・インフォメーション・システム(運行中のドライバーに予防整備・故障診断等の車両情報を提供するシステム)を全車に標準装備し商品力を向上させている。
 メーカー希望小売価格(消費税込み)は、掲載写真車種の日野レンジャー「BKG—FD7JLYA ウイングバン完成車 標準キャブ・ハイルーフ リーフサスペンション」が904.47万円。「BKG−FC7JCYA ダンプ架装・強化一方開 ショートキャブ リーフサスペンション」が640.29万円。
 年間販売目標台数は、日野レンジャーシリーズ全体で15500台としている。