今回のテーマは、嘘のような話ですが、『エンジンルームをキレイにすると、トラブルを防止できる!』です。
決して特別なことを行うわけではありませんが、しつこい油埃を堆積させないように日頃から心がけ、樹脂やホース類を定期的に手入れするだけで、その後の維持費に大きな差が出ます。
- この記事の目次 CONTENTS
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- 1.エンジンルーム、ケアしてますか?
- 2.使い捨てクロスで簡単メンテナンス
- 3.エンジンルームの手入れ方法
- 4.こまめなケアで驚きの結果が!
1.エンジンルーム、ケアしてますか?
こちらのエンジンルームは、今年で丸11年経過した我が愛車であるルノー「トゥインゴ」のもの。(度々登場させてもらっています。)なぜ、エンジンルームをわざわざお見せしたかといいますと、別にきれいでしょう?という事を自慢したいわけではありません。
自称洗車マニアでも手をつけにくいエンジンルーム
外装をこまめに手入れしている方でも、エンジンルームは“臭いものに蓋”状態でホコリだらけという、自称洗車マニアをよく見かけます。クルマを動かしてくれているエンジンにも敬意を表す意味でも、しっかり手入れする必要があります。
2.使い捨てクロスで簡単メンテナンス
用意するのは、樹脂やゴムホースの汚れ落としや保護ができる、使い捨てのタイヤ用クロスと、エンジンルームの天板や隙間の塗装面やヘッドカバーなどの汚れを拭き取れる、塗装用の水なし洗車クロスです。それぞれ10枚入りで、100円ショップで購入することができます。
洗う手間が省ける使い捨てタイプがおすすめ
エンジンルームは、一ヶ月に一回程度の手入れで新車のような状態を保てます。このクロスは毛羽立ちもなく、汚れたら簡単に捨てられるのでおすすめです。
3.エンジンルームの手入れ方法
必ずエンジンが冷えた状態かどうか確認してから作業を行います。また、怪我を防止するためにも必要に応じて軍手を装着します。
磨くことで素材を強化するタイヤ用クロス
まずは、タイヤ用使い捨てクロスで、ラジエーターとウォーターポンプとの間を循環する冷却水のバイパスのアッパー&アンダーホースを丁寧に磨きます。これだけで簡単に艶が戻ります。
この作業を繰り返すことにより、シリコン皮膜がゴムに浸透し、素材を強化します。
実は、このアッパーホースをはじめ、各ホース類は新車時より11年間、一度も交換していません。
通常ならホース類の場合、白く粉を吹き、持っても4、5年が限界。これについてメカニックの見解では、磨くことにより保護皮膜が素材に浸透したため、ゴム素材の劣化を防いでくれたとのこと。確かに握ってもゴムの張りは、ピチピチです。
ワックス成分含有で駆動トラブルを抑止するボディ用クロス
次にボディ用使い捨てクロスで、ヘッドカバーやプーリー、隙間の塗装面などを拭き取っていきます。ワックス成分が含有されているため艶も出ますし、水の使えないプラグホールやデスビ周りなども、しっかりと拭くことができます。
また、ヘッド周りをキレイにすることで、オイル漏れを事前に発見したり、常に埃を堆積させないことで、発電機などへの埃の進入を防ぐなど、駆動トラブルを抑止することが可能です。
4.こまめなケアで驚きの結果が!
視覚的に各パーツ類はキレイとはいえ、さすがに11年目の老体であるため、突然のトラブルが発生する可能性もあります。
夏を越えた時点で、ホース類やベルト、発電機などを一通り点検してもらいましたが、敏腕メカニックの診断は、どこも異常がなく、ホース類もまだまだ使えるとの事。日頃の手入れでここまで消耗品の寿命を延長することが出来るのかと、メカニックも驚きを隠せない様子でした。
特にホース類はこまめに手入れを!
エンジンルームのパーツ類をこまめに手入れすることで、クルマの寿命を驚くほど延ばすことも可能です。特にホース類は、水漏れすれば即オーバーヒートに繋がる危険性があるため、劣化を防止するためにもこまめな手入れを心がけましょう。
新車を購入された方、すでに消耗品を交換された方、ぜひ、お試しください。