ライター紹介

221616 編集部

世の中の自動車ニュースとは一味違う視点でスローニュースを発信。編集部員はクルマ初心者からクルマをこよなく愛するマニアまで幅広いメンバーで構成。全国のガリバーで売れている中古車や車のスタッフレポートなど、生の情報をお届け中。

プリンスクリッパー 宣伝車&トラック(元レッカー車)

あいにくの天候の中

強い雨が降りしきる天気の中、9月30日にお台場レインボータウン東京にて「第10回オールオッズナショナルズ」が開催された。毎年テーマを掲げて開催されるのが、このイベントの特長。昨年は「レイトモデルクラウンDAY」と銘打って、ちょっと懐かしい<クラウン>が主役だった。昨年の模様はコチラをチェック!!

適度にヤレた車体がいい雰囲気を醸し出しているプリンスクリッパー。珍しい宣伝広報用として使用されていた車体。引退後放置されていた車を再生した。

選挙カーのようなリヤデッキが入り口となる。オーナーの手により、路上復帰を果たした。オーナーは他にもプリンス車を所有する愛好家。

貴重なS40系プリンスグロリアのライトバン。車が高級品だった時代のモデル。明るいオレンジに全塗装され、カスタムされている。

プリンスグロリア BLS系

皇室御用達のプリンス自動車

今年のテーマは「プリンスDAY」。プリンス自動車といっても知らない人のほうが多いかも知れない。1966年に日産に吸収合併された自動車メーカーで、<スカイライン>や<グロリア>といった車種は合併後、日産を代表するモデルになった。皇室でも御陵車として採用された<プリンスロイヤル>は、当時の最高技術で設計され、後継モデルの<センチュリーロイヤル>が登場するまでの長い間、第一戦で活躍したことでプリンス自動車の信頼性の高さも証明された。そんなプリンス自動車の車が主役のイベントということで、何台エントリーがあるのか?と思われるが、ムーンアイズが主催するということもあって16台もの車が展示された。天候の都合で5台が参加を見合わせたが、来場者には1台でも多くの貴重なプリンス車を目にすることができるイベントとなった。

ベストプリンス受賞車 1963年 プリンススカイウェイ(スカイラインのバンタイプ)

プリンス車にも負けない個性的なカスタムカーが大集合

悪天候の中、遠くは北海道や関西からのエントリーもあり、それだけ多くの人が楽しみにしているイベントなのだ。軽トラックのダンプからキャンピングカーベースの1BOX、日本では未発売の逆輸入車まで幅広いジャンルのエントリーがある。そんな会場で気になった、個性豊かな車達をご覧ください。

真紅のボディが目立つスバルレオーネバン4WD 札45の当時モノのナンバープレート付きの個体。イベント参加車輌でも数少ないスバル勢。

フルノーマルの車体に当時モノのナンバープレートで車高だけ落とすオーナーのコダワリが感じられるのはトヨペットクラウン MS41系

カスタムベースとして人気上昇中の旧型1BOX。車高以外はカスタムせずにフルレストア(再生)されたままの状態でエントリーの日産ホーミーコーチ E23系

一見すると車高を落としただけのカスタム車輌にも見えるが実は左ハンドルの輸出仕様のマツダMPV さりげない自己主張が感じられる1台。

メタリックに塗装された車体とピンストライプが特長の日産フィガロ ボンネット上にもさりげなくエアスクープが用意されている。

サイド出しマフラーでホットロッドにカスタムされた日産セドリックセダン 全体的にはノーマルの雰囲気を残しつつカスタムされている。

走り屋系では多く見かけるが魅せるカスタムとしては珍しい存在のトヨタカローラレビン トレノマスクならばカローラGT-Sの出来上がりといったところ。

オールド1BOXなどを得意とするショップ「バラクーダ」のデモカーとして有名な存在の日産キャラバンコーチ 細部にわたりこだわってカスタムされている。

どこかに違和感を感じる初代オデッセイ よく見るとエンブレムなどがいすゞオアシス(海外でいすゞブランドで販売したOEM供給モデル)になっている。

日産が誇る最上級モデルの日産プレジデントをベースにカスタムした1台。明るいベージュでも元から秘める迫力は健在。

隣の日産プレジデントのライバルとなるトヨタセンチュリー 大径ホイールで足元をドレスアップしている。関西からのエントリー。

逆輸入車ブームの火付け役とも言える存在のホンダアコードクーペ ローライダーベースなどに人気が高く、エントリー車のようなノーマルは貴重な存在。

来年のテーマは何?

足元の悪い中でも情報交換や愛車自慢を楽しむ姿が会場のアチコチで見受けられた。雨宿りの車中で談笑する人、傘を差しながらも家族や恋人と楽しむ人、お宝を探してフリマを巡る人など色々と楽しんでいる姿が雨も忘れさせてくれる。それだけ車が好きな人に支えられているイベントだけに来年の開催も楽しみだ。
来年のテーマを予想するのも楽しみのひとつかも知れない。