ハリアーとクルーガーに代わる高級SUV
全く新しいミディアムクラスの高級SUVという触れ込みで登場したモデルだが、基本的にはRAV4のロングボディ版だ。日本のRAV4はショートボディだが、アメリカではロングボディがRAV4とされている。ヴァンガードはそのロングボディを生かして3列シート車を設定し、ミニバン的な使い方も可能とした。
RAV4が発売されてから2年近く経過したこのタイミングでヴァンガードが登場したのは、カローラ店とトヨペット店という販売チャンネルも関係している。カローラ店にとってはクルーガーVに代わるモデルとして投入されるものだし、トヨペット店にとっては次期ハリアーがレクサス店に移行するのに備えて代替車種として投入されたものと見られる。
乗用車的なルックスでスマートなイメージ
RAV4を日本向けのヴァンガードとするのにあたり、フロント回りを中心に外観デザインを変更したほか、足回りのチューニングを変更するなどの手を加えている。
フロントビューはSUV的ないかつい感じのものではなく、乗用車的なイメージ。切れ上がったヘッドライトや横桟にメッキ処理を施したフロントグリルなどが特徴だ。リヤビューはRAV4と違って背面スペアタイヤはオプション設定となり、この点でも乗用車的なイメージを表現している。
ボディサイズはRAV4と同様に全幅が1800mmを超えてかなり大きめ。最小回転半径も3.5リッターエンジンの搭載車は5.6mと大きめだ。