先代商品にあたる「ゴールドグリッター」より洗車マニアから絶大な支持を得ている「パーマラックス」。一般的に、カーケアを趣味とする人は、愛車と向かい合い、じっくりと時間を掛け、ワクシングを楽しむというのが常であるが、この商品はとにかく短時間で美しい艶と保護皮膜を形成するのがウリ。なぜ、それまでマニアの心を掴むのか?これまで試したカーケミカルの数、数百個!ワックスの達人「外川信太郎」が徹底テストを試みた。
日頃から、カーケアはじっくり時間を掛けて行う主義の私には、この準備段階で正直、「これだけ〜!」と感じました。用意するのは、バケツに約2リットルの水道水をいれ、そこに「パーマラックス」をキャップ一杯注ぐだけ。ホントこれだけなんです。あとは、塗布の際に使用するネル地を一枚用意すれば準備完了!
【サルでもわかるクルマ磨き!】では、回を重ねるたびに本格的な工程に以降してお伝えしてまいりましたが、「パーマラックス」は固形ワックスの缶を開けるよりも準備に手間がかかりません。ファーストコンタクトでは、メーカーの謳う「強烈な撥水と深みのある艶・・・」ホントに?というのが、施工前の正直な感想でした。
事前に水洗いを済ませておいたクルマに上記の作業を施しても、施工時間は20分たらずで終わってしまいました。この「パーマラックス」、水を吸わない部位であればどこでもOKということで、塗装面、ガラス、ホイール、タイヤ、インテリア・・・と様々なところに施工してみました。いずれも施工方法は単に拭くだけなのです。しつこいようですが、これだけの作業で本当に効果があるのだろうか?といった疑念がなかなかとれません。ところが・・・。
あっという間に施工が終わってしまった愛車を眺めると、塗装にムラがまったく発生していないことに気がつきました。光沢は、ギラギラといったものではなく、塗装本来の艶を引き出しているといった印象です。ムムッ、この艶は侮れない!汗だくになって施工した某高級ワックスにも遜色のない艶です。
また、施工翌日は秋雨前線が停滞したため、数日間しとしと雨が降り続きましたが、優れた撥水皮膜の形成を確認。細かな水玉は、走行すると、ボンネットの上を踊るほどです。また、ガラスにも同様に撥水皮膜が形成され、視認性も向上しました。さすがに専用のコート剤には及びませんが、高速では、ノーワイパー走行も可能です。
しかし、耐久性はあまり持ち合わせていないようで、連続降雨のあとでは、撥水性が低下してしまいます。ただ、非常にカンタン施工がウリの「パーマラックス」。メーカも推奨するように洗車の度に施工すれば、結果的に、常に皮膜が形成されますので、塗装のためには理想の状態を保てるといえます。施工を重ねることで皮膜が強化されるということなので、今後が楽しみでもあります。なるほど、洗車マニアもこれなら納得です。
塗装面の仕上がり、艶には目が肥えているつもりの私ですが、「パーマラックス」は、お手軽=それなりの仕上がりという概念を打ち崩してくれました。
「パーマラックス」300mlは、実勢価格¥3800前後。汚れや施工部位にもよりますが、薄めて使用するため、30〜100回の使用が可能でコストパフォーマンスにも優れています。コレ、オススメの一本ですよ。