デリカD:5 サイドムービングシート仕様車

「ハーティーラン」シリーズの使い勝手体験も

 三菱自動車は、10月3日から5日まで東京国際展示場(東京ビッグサイト)東展示ホールで開催される、第34回 国際福祉機器展「H.C.R. 2007」(主催:全国社会福祉協議会、保健福祉広報協会)に、福祉車両「ハーティーラン」シリーズとして、参考出品車「デリカD:5 サイドムービングシート仕様車」「ギャラン フォルティス(運転補助装置装着車)」や、アジアクロスカントリーラリー2007に出場した「トライトン ハンドドライブ仕様」など、計6台を出展する。
 また、会場内の同社ブースでは、展示車によるデモンストレーションにより、「ハーティーラン」シリーズの実際の使い勝手を体験することができる。

【出展車両一覧】
・「デリカD:5」サイドムービングシート仕様車(車いす収納クレーン搭載)<参考出品車>
・「eKワゴン」助手席ムービングシート仕様車
・「タウンボックス」車いす仕様車(ニールダウン式)
・「ミニキャブ」車いす仕様車(テールゲートリフト式)
・「ギャラン フォルティス」運転補助装置装着車<参考出品車>
・「トライトン」運転補助装置装着車<ラリー出場車>

ムービングシート仕様車 「デリカD:5」「eKワゴン」

 助手席ムービングシート仕様車では、助手席シートがスイッチ操作により電動で回転し、さらに車外へスライドダウンすることにより、シートと地面との距離を縮め、乗り降りを容易にしている。
 なお今回は、ミニバン『デリカD:5』の2列目左側シートに同様のムービングシートを装着するとともに、テールゲート部には電動クレーンタイプの車いす収納装置を装着して、高齢者や車いすを使用する方、介助する方の負担を軽減した『デリカD:5 サイドムービングシート仕様車(車いす収納クレーン搭載)』を参考出品する。

車いす仕様車(ニールダウン式/テールゲートリフト式)「タウンボックス」「ミニキャブ」

 車いす仕様車では、車いすに乗ったままでの車内への乗り降りを可能としている。ニールダウン式は、車両後部に収納された折りたたみ式のスロープを引き出して、乗り降りするタイプ。テールゲートを開け、リヤバンパーを開くと自動的に車両後部が下がり、地上高が低下するニールダウン機構により、スロープの勾配がゆるやかになり、車いすでの乗降を容易にする。
 また、テールゲートリフト式は、車両後部に収納された電動リフトを使って、乗り降りするタイプ。昇降能力200kgのパワフルなリフトを、リモコンスイッチにて操作することが可能。リフトは折りたたみ式の採用により、走行時の後方視界を確保している。

運転補助装置 「ギャラン フォルティス」「トライトン」

 8月に発売した新型セダン「ギャラン フォルティス」に、下肢の不自由な方の運転を補助する手動運転装置(アクセル・ブレーキを手元のレバーで操作)を装着し、参考出品する。
 また、「アジアクロスカントリーラリー2007(8月5日〜10日、タイ)」に出場した、青木拓磨/松沼猛/イトポン・シマークス選手組の『トライトン・ハンドドライブ仕様』も展示。本車両は、ラリーのための各種装備に加えて、手動運転装置などの運転補助装置を装着し、総走行距離2,250kmを走破して、出走25台中、総合7位(ガソリンクラス2位)の好成績を収めた。

トライトン ハンドドライブ仕様(ラリー出場車)

トライトン ハンドドライブ仕様(ラリー出場車)