アメリカ市場を重視してボディサイズを拡大!
ヴィッツをベースにちょっと個性的なデザインを持つクルマに仕上げたのが初代イストだったが、2代目イストはその方向性を維持しつつも、アメリカのサイオンチャンネルで販売するxDであることも重視して作られた。
このため、2代目ヴィッツのプラットホームをベースとするコンパクトカーでありながら、ボディの全幅が1700mmを超えた3ナンバー車とされたほか、搭載エンジンも従来の1.3Lと1.5Lから1.5Lと1.8Lへと排気量アップされている。
SUV風のテイストを取り入れた力強いデザイン
外観デザインはコンパクトとSUVをクロスオーバーさせたようなイメージで、このクラスとしては大きめの16インチタイヤを履き、張り出したフェンダーによってワイド感と安定感を強調している。
ただ、ボディやタイヤを大きくしたために最小回転半径は5.5mとマークXを上回るような数値。まあ、マークXはFR車だが、あんなに大きなカムリも5.5mである。またサイドシルとシートの位置関係が悪いため、普通の体型の人が乗り降りするとサイドシルの部分にふくら脛が触れる。マメに洗車をして常にきれいな状態を保っておかないと、乗り降りするたびにズボンやスカートが汚れてしまう。雨の日には乗りたくない。