【速報：フィアット500 海外試乗記】現代に蘇ったイタリアの恋人『チンクェチェント』、新型フィアット 500

シャレたデザインのインパネ。かつての500を彷彿とさせる巨大なメーターデザインも素敵だ。

ゆったりとしている前席のスペース。明るい色合いのインテリアと大きな窓のおかげで、開放感も十分だ。

いっぽう、後席のスペースは必要にして十分、という印象。ただし太いピラーの影響でやや圧迫感がある。

エアコンやオーディオの操作系なども、凝った造りの専用デザインとなっている。

ボディデザインの影響もあり、荷室スペースは最小限。しかし後席をたたむことでスペースは拡大出来る。日常的な用途には十分だろう。

開放感あふれる洒落たインテリア

　３色のキーケースカバーが入ったセットが３つも用意されている。まずはキーそのものを自分好みに仕立ててから、いざ、クルマへという案配。

　フック式のノブを握り、ドアを開ける。ボディカラーと同系色のインテリアトリムが眼に飛び込んでくる。インテリアのトリムレベルにも様々な種類が用意されているが、中でもフラウレザーを使った豪華仕様の雰囲気は、ちょっとしたスペシャリティカーだ。

　ダッシュボードとシートのデザインがしゃれている。ダッシュボードセンターに突き出たシフトベースだけは、どこかで見たような感じで安っぽく見えるが、それ以外の見栄えは上々。大きなメーターデザインも凝っている。

　室内空間に関しては、前席は十分で、根アカなインテリアの雰囲気も手伝って、開放感もいっぱい。ただ、後席では頭部側面に圧迫感を感じる。太いピラーの影響だ。

代表グレード	フィアット500　1.2(イタリア本国仕様)
ボディサイズ［mm］（全長×全幅×全高）	3546×1627×1488mm
ホイールベース(�)	2300mm
車両重量［kg］	865kg
総排気量［cc］	1242cc
最高出力［ps(kw)/rpm］	51ps(69bhp)
最大トルク［kg-m(N・m)/rpm］	10.4kg-m(102N・m)
ミッション	5速デュアロジック
サスペンション(前)	マクファーソン式ストラット
サスペンション(後)	トーションビーム
タイヤサイズ	175／65 R14
発売日(イタリア本国)	2007年7月4日
車両販売価格(税込)	10500ユーロ〜(イタリア)
レポート	西川淳
写真	フィアットオートジャパン