話題の新型車を賢く買う方法、教えます。
レクサス LS600h

レクサスは05年に開業したトヨタの高級車ブランド。
北米で展開を開始したのは1989年だが、日本国内へは16年後の導入となった。
このレクサス・ブランドのフラッグシップモデルが、Lサイズセダンの<LS>だ。
06年に<LS460>が投入され、07年に入ってハイブリッドモデルの<LS600h>が加わった。
ハイブリッド・システムの中核となるエンジンは、
<LS460>よりも400cc排気量の大きなV型8気筒の5000cc。
これにハイブリッド・システムを加えることで、動力性能と燃費の向上を図っている。
また、ロングボディーの<LS600hL>を設定することも、<LS460>とは違う特徴と言えるだろう。

◆本文:渡辺陽一郎
◆データ協力:ガリバー自動車研究所
◆総合ディレクション:佐藤 誠(from ガリバー自動車研究所)

知の巻:LS600hが人気の理由

「5000ccエンジン+ハイブリッド」で6000ccクラスの動力性能!!
それでもベーシックな<LS600h>は<LS460>の200万円UPだけ
レクサス LS600h
リセールバリュー: 58%〜64%

 LSに限らず、レクサスはリセールバリューの高いブランド。既に認定中古車制度を発足させてGSやISを販売しているが、これもリセールバリューを高める方策の1つだ。高く買い上げることを前提にすれば、ブランドが保たれて新車の販売促進に繋がる。
 またレクサスは実質的に値引き販売を行っていないが、これも中古車価格の値崩れを防ぎ、リセールバリューを高めるための有効な対策となる。
 特にハイブリッド・システムを搭載した<LS600h>となれば、下取査定の条件は極めて良好だ。新型車とあって3年後の段階では間違いなく現行型の状態にあり、最も安価な標準仕様が970万円という高価格車だから、中古車を狙うユーザーも多い。こういった条件が重なって、3年後の下取査定は新車時の58〜64%程度と予測される。日本車の多くは、3年後の下取査定が新車時の35〜45%程度。<LS600h>が、いかにリセールバリューの高いクルマか分かるだろう。

 <LS600h>のエンジンはV型8気筒ながらも排気量が5000ccまで拡大され、高出力のモーターを備えたハイブリッド・システムが搭載される。そのメカニズムは<プリウス>が採用する「THSII」の流れを汲んだタイプ。駆動用のモーターの他に発電機も備わり、エンジンの動力を使って発電しながらモーターを駆動する複雑な制御が行える。
 レクサス<GS450h>や<ハリアー ハイブリッド>にも当てはまる話だが、トヨタの上級ハイブリッドモデルでは、モーター駆動にターボやスーパーチャージャーのような過給器の役割も持たせている。<LS600h>の場合はシステム出力が445馬力。<LS460>の最高出力が385馬力だから、60馬力のパワーアップというワケだ。
 しかも、エンジンが回転の上昇に従って出力を高めるのに対し、モーターは瞬時に高いトルクを発生できる。そのために<LS600h>はアクセル操作に対する反応が極めて俊敏だ。追い越し加速の時に感じる瞬発力は、一般的なガソリンエンジンでいえば500馬力に匹敵するレベル。そのために車名も<LS600h>を名乗った。5000ccエンジン+ハイブリッドで、6000ccクラスの動力性能を得ているという意味だ。
 その一方で10・15モード燃費はリッター当たり12.2km。Lサイズセダンでいえば、2500〜3000ccクラス並みの数値になる。
 駆動方式はフルタイム4WD。ハリアーやエスティマのハイブリッドは後輪をモーターで駆動する4WDとしているが、<LS600h>ではトルセンLSDを備えたセンターデフ式となる。高い駆動力を効果的に路面へ伝達するため、常に4輪を駆動できる本格的な4WDを採用した。
 価格はベーシックな<LS600h>でも970万円。LS460に対して200万円の価格アップだ。これがオットマン付きの電動リヤシートなどを備えたロングボディー<LS600hL>の後席セパレートシートパッケージになると、1510万円という設定になる

レクサス

SPECIFICATIONS

[代表グレード: LS600h]
■ 全長×全幅×全高: 5030×1875×1475(mm)
■ エンジン型式:2UR-FSE
■ 排気量:4968(cc)
■ 最大出力:394(ps)
■ 最大トルク:53.0(kg-m)
■ 燃費:12.2(km/l)
■ 定員:5(人)

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比の巻:ライバル研究

46〜50%という高いリセール率でもLSには叶わないベンツの<Sクラス>
日本国内市場におけるニーズが少ないBMW<7シリーズ>はさらに下…

VS メルセデス・ベンツ Sクラス

メルセデス・ベンツ Sクラス
リセールバリュー: 46〜50%

 レクサスLSのライバル車は、日本車には存在しない。最も安価なLS460の標準仕様でも車両本体価格は770万円に達しており、<LS600h>となれば970万円だ。シーマの450XVが658万円少々だから、LSは日本車としてはズバ抜けて高価なクルマとなっている。
 そうなるとライバル車の筆頭は、輸入車のメルセデス・ベンツ。特にLSはV型8気筒エンジンのみを搭載するフラッグシップモデルだから、吊り合いが取れるのは<Sクラス>だ。車両本体価格は<S350>が996万円、<S550>が1270万円。<LS600h>とほぼ同じ価格帯に位置する。
 そんな<Sクラス>の3年後の価格下落率は、新車時の「46〜50%」という予測。日本車の平均が35〜45%であることを考えればもちろん低くはないが、LSには及ばない。<Sクラス>が不利というワケではなく、LSが際立って高いのだ。

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VS BMW 7シリーズ

BMW 7シリーズ
リセールバリュー: 30〜33%

 <Sクラス>と双璧になるブランドパワーの高いドイツ車といえば、BMWの<7シリーズ>。<Sクラス>に相当するLサイズのプレステージセダンで、BMWのアイデンティティーである優れた走行性能に、快適な居住性を加えたクルマだ。長距離の移動が快適なLサイズセダンが欲しいが、運転する楽しさも失いたくないと考えるユーザーにはピッタリだろう。
 ただし、ドイツ車として見るとリセールバリューはあまり高くなくて、3年後の価格下落率は新車時の「30〜33%」という予測。これは国内の中古車市場における人気度を反映した結果だ。BMWと言えば3シリーズの売れ行きが圧倒的で、上質なスポーティーセダンというブランドイメージもそこに置かれている。ラグジュアリーカーとして認知されるM・ベンツであれば、1000万円オーバーのモデルも相応に売れるが、BMWになるとボリュームゾーンから外れてしまうのだ。その結果、下取査定でも不利になってしまう。

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選の巻:オススメ乗り換えプラン

これからの時代、環境にやさしいことは長く乗るための必須条件です。
オススメグレード
VersionS I Package(\11,100,000)
★★★★
オススメオプション
ムーンルーフ(\94,500) ★★★★
オススメボディカラー
ホワイトパールクリスタルシャイン ★★★★
合計 オススメオプションを装着した場合の
リセールバリュー
\11,194,500 58%〜65%
ガリバー自動車研究所所長

ガリバー自動車研究所
鈴木詳一 所長

 世界最高級のプレミアムセダンとして唯一ハイブリッド・システムを採用するエコカーがこの<LS600h>です。走り/乗り心地/環境性能のどれを取っても最高品質のクルマといえ、実質的ライバルが不在です。
 また、世界初のLEDヘッドライトなど最新装備も充実しており、クルマ好きにもそうでない方にもおススメの1台です。これからの時代、環境への優しさは長くクルマを使用するには必須条件となってきます。走りを妥協せず環境性能を最大限に考慮した結果としてハイブリッドカーを選択する。新しいクルマ選びの基準になるかも知れません。

極の巻:中古車購入には…

静寂性、走り、高級感、全てが十分過ぎるほど最高級な3代目
LS登場の影響で、そのセルシオが300万円台で買える時期!!
■ セルシオならこんなにおトク!?

トヨタ セルシオ Bタイプ eRバージョン 2003年式

トヨタ セルシオ Bタイプ eRバージョン 2003年式
中古車相場:
300万円 〜 400万円
(2007/6現在)

 LSの先代モデルにあたるのがこのトヨタ<セルシオ>で、海外ではレクサス<LS>の名で初代モデルから発売されて世界的に評価が高かった高級セダン。その完成系と言えるのが「3代目セルシオ」といえ、初代・2代目以上に静寂性に優れ、走りも向上。もちろんインテリアの高級感などもモデルチェンジの度に向上しているので、レクサスを選ばずともこの3代目セルシオで十分な高級感が味わえます。
 また、何といってもLSの登場のお陰でセルシオの中古車価格が下落しており、新しい年式でも300万円台で購入できるモデルが増えてきました。国産最高級セダンを300万円台で手に入れられるチャンス到来。おススメです!!

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