ゆとりある室内空間を実現した
インテリアではまずLS600hLの後席が注目される。後席が標準状態の仕様でも、120mmの余裕が後席に振り向けられているだけに、余裕で足を組めるだけのゆったりした広さが確保されている。後席セパレートシートパッケージを装着したモデルになると、後席の余裕は一段と大きい。シートをリクライニングさせた上でマッサージを受けながらくつろぐことができるし、前席のシートを前方に押し出してヘッドレストを倒し、開けた前方視界を確保するのも、センターコンソールの部分に設けられたスイッチひとつで容易に操作できるのだ。オーナー自らがハンドルを握ることなく後席に座るのなら、こんな楽ちんなクルマはないといっていい。
贅沢な素材を惜しげもなく採用したインテリア
インテリアは贅を尽くした感じに仕上げられた。中でも本革を張ったインストルメントパネルは、レクサスのフラッグシップにふさわしい仕様である。むらなくぴったりと張り付けられた本革はステッチ部分の処理にも入念な配慮がなされており、工業製品としてのクルマではなく美術工芸品であるかのような印象を与えている。
装備は、4席独立温度調節が可能なフルオートエアコンを始めとする快適装備や、プリクラッシュセーフティなどの安全装備が極めて高いレベルで充実している。レーダークルーズコントロール、インテリジェントパーキングアシスト、電動パーキングブレーキとブレーキホールドなど、枚挙にいとまがないほどだ。
代表グレード | LS600hL |
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 5150×1875×1475mm |
車両重量[kg] | 2320kg |
総排気量[cc] | 4968cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 394ps(290kw)/6400rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 53.0kg・m(520N・m)/4000rpm |
ミッション | 電気式無段変速機 |
10・15モード燃焼[km/l] | 12.2km/l |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 1330.0万円 |
発売日 | 2007/5/17 |
レポート | 松下 宏 |
写真 | 佐藤 靖彦 |
28.jpg)
さすがはレクサスのフラッグシップモデルらしく、細部にいたる作りこみと質感の高さは文句のないレベルだ。
25.jpg)
本木目をふんだんに使用し、木のぬくもりを感じさせるインテリア。シートやステアリングなどの手触りも質感の高さを感じさせてくれる。
27.jpg)
レクサスのハイブリッドモデルとしては初めてタコーメーターを装備する。ハイブリッドシステムの状態を表示するモニターも装備。
27.jpg)
26.jpg)
LS600hLの後席セパレートパッケージ仕様はマッサージ機能つきのシートをはじめ、オットマンや4席独立温度コントロールエアコンなど、ゆったりとくつろげるよう様々な専用装備が満載されている。
18.jpg)
ラゲッジスペースの容量は十分確保されている。形状も使いやすさを重視したものとなっている。