話題の新型車を賢く買う方法、教えます。
トヨタ 新型アイシス

<アイシス>は<ウィッシュ>と<ノア&ヴォクシー>の中間に位置するミドルサイズミニバン。
04年9月に発売され、07年5月にやや規模の大きなマイナーチェンジを受けている。
全高が1700mm以下に収まるワゴン風のボディーだが、両側にスライドドアを装着しており、
ミニバンらしい優れた使い勝手を特徴としている。
エンジンは直列4気筒の1800ccと2000ccを搭載。
ミニバンの“利便性”に加えて“取り回し性”も優れ、価格は割安だ。
ファミリードライブから日常的な買い物まで幅広い用途に使えるので、堅調な売れ行きを見せている。

◆本文:渡辺陽一郎
◆データ協力:ガリバー自動車研究所
◆総合ディレクション:佐藤 誠(from ガリバー自動車研究所)

知の巻:新型アイシスが人気の理由

マイナーチェンジを受けて、内外装の質感が大幅にアップ!!
パワーバックドアなど充実装備の「Uセレクション」が人気に拍車
新型トヨタ アイシス
リセールバリュー: 47%〜55%

 90年代の半ば以降、3列のシートを装着したミニバンの売れ行きが好調だ。その中でも、特に主力となるのが1800〜2000ccクラスのエンジンを搭載したミドルサイズ。ミニバンとしての居住性や積載性を備えた上で、街中での取り回し性に優れ、価格は求めやすいレベルに抑えている。
 つまり<アイシス>は、ミニバンの中心的なモデルだ。両側スライドドアや多彩なシートアレンジなど、ミニバンの「売れる要素」もシッカリと押さえているから、3年後の下取査定は新車時の「47〜55%」という堅実な予測。日本車の平均が35〜45%程度だから、アイシスは将来性も有望なクルマなのである!!

 <アイシス>の一番の特徴は、全高が1700mmを下回るワゴン風のミドルサイズミニバンでありながら、両側にスライドドアを装着すること。しかも、左側のピラー(ルーフを支える柱)は前後のドアに埋め込まれ、両方を開けると車内が丸見えのフルオープンだ!! さらに助手席には折り畳みの機能を設けたから、体をよじらずに乗り降りができる。高齢者や体の不自由な同乗者に優しい設計と言えるだろう。
 居住性は、フロント&2列目シートは快適。3列目は全高が1700mmを下回るワゴン風のミニバンとあってフラットフロアの構造が取れず、燃料タンクの張り出しで床面が高い。そのために膝の持ち上がった座り方になる。もっとも、フロント側のプラットフォームを共通化した<ウィッシュ>と比べればルーフが50mmほど高く、全長も約75mm伸びる分だけ快適だ。
 エンジンは直列4気筒の「1800cc」と「2000cc」を搭載。車両重量が1400kgに達することを考えれば、ベストチョイスは「2000cc」。2000ccエンジンは直噴式で実用トルクが高く、ATも無段変速式のCVTになるから動力性能に優れ、加速感は滑らかだ。高速道路や峠道の登坂路に差し掛かってもパワー不足を感じない。
 先ごろのマイナーチェンジでは、フロントマスクにアレンジを加え、メーターまわりのデザインやシートの表皮なども変更。さらに内外装ともに質感を高めている。加えてプロジェクター式のヘッドランプによって視認性を向上させ、2000ccの「プラタナ」にはパワーバックドアなどを加えた充実装備の「Uセレクション」も追加した。優れた実用性に見栄えの良さが加わり、アイシスの人気には一層の拍車がかかりそうだ。

新型トヨタ アイシス

SPECIFICATIONS

[代表グレード: プラタナ]
■ 全長×全幅×全高: 4640×1710×1640(mm)
■ エンジン型式:1AZ-FSE(D-4)
■ 排気量:1998(cc)
■ 最大出力:155(ps)
■ 最大トルク:19.6(kg-m)
■ 燃費:14.0(km/l)
■ 定員:7(人)

関連記事はこちら

比の巻:ライバル研究

昨夏に登場したばかりの新設計で、いかにもホンダらしい造りのストリーム
マイナーチェンジで外観にテコ入れをして、今後の動向が注目のラフェスタ

VS ホンダ ストリーム

ホンダ ストリーム
リセールバリュー: 48〜57%

 <ストリーム>はワゴン風のボディーを持ったミドルサイズミニバンの定番モデル。現行型は06年7月の登場とあって設計が比較的新しく、「低床プラットフォーム」の採用で全高は1545mmに抑えた。この数値は<オデッセイ>を5mm下まわり、国産ミニバンでは最も背の低くなっている。ボディー剛性を高め、サスペンションも入念にセッティングしたから走行安定性は良好。いかにもホンダらしい「走れるミニバン」で、売れ行きも堅調だ。
 それだけに3年後の下取査定も、新車時の「48〜57%」と高い水準の予測。今では値引きも拡大傾向を強めているから、有利な条件で購入しながら高値で売却できるワケだ。魅力があって、しかも出費を抑えることが可能な“超お買い得車”である。

関連記事はこちら

VS 日産 ラフェスタ

日産 ラフェスタ
リセールバリュー: 47〜55%

 <アイシス>や<ストリーム>のライバルに相当する日産のミドルサイズミニバンが<ラフェスタ>。ルーフはミニバンの中では低い部類に属し、外観をワゴン風に仕上げられている。
 注目点は“視界”と“取り回し性”。サイドウインドーの下端を低く抑えた直線基調のボディーは前後左右ともに周囲が良く見えて、しかも四隅の位置を把握しやすい。買い物など、日常のツールとしても使いやすいミニバンとなった。ただし、実用性に振りすぎたためか外観のボリューム感に欠け、販売不振に陥っている。
 そこで07年5月にマイナーチェンジを実施し、フロントマスクのデザインを大幅に改めるなどのテコ入れを図った。それだけに今後の伸びが期待され、3年後の下取査定も新車時の「47〜55%程度」と国産車の中では高めの予測となっている。

関連記事はこちら

選の巻:オススメ乗り換えプラン

リセールバリューが若干低いので、売れ行き好調の「プラタナ」がオススメ!!
オススメグレード
プラタナ(\2,257,500)
★★★★
オススメオプション
HDDナビゲーションシステム G-BOOK ALPHA対応(\362,500) ★★★★
オススメボディカラー
ホワイトパールクリスタルシャイン ★★★★
合計 オススメオプションを装着した場合の
リセールバリュー
\2,620,000 47%〜55%
ガリバー自動車研究所所長

ガリバー自動車研究所
鈴木詳一 所長

 5ナンバーサイズ(「プラタナ」は3ナンバー)とコンパクトなミニバンながらも開放感を味わえるのが<アイシス>の特徴です。その理由は、左側助手席ドアと後席ドアの間にあるピラー(柱)を廃し、乗降性を改善すると共にドア開放時の開口部を拡大できたことが大きいですね。
 また、写真で見るより現物は車高も低く、割とスポーティーに仕上げられている点が人気の秘訣。ただしライバルの<ストリーム>より2年早いデビューのためか、リセールバリューはやや低めですね。そのため、リセールバリューを考えるならタイミングによっては高く売れやすいエアロ付きの「プラタナ」がおススメです。

極の巻:中古車購入には…

スポーティーな走りを求める人には<オデッセイ>の選択肢も。
在庫の豊富さと、カッコいい外観と、トルクフルな走りが魅力
■ カッコよく決めるならオデッセイがおススメ!

ホンダ オデッセイ M 2004年式

ホンダ オデッセイ M 2004年式
中古車相場:
180万円 〜 250万円
(2007/5現在)

 売れに売れているミニバンの中で異彩を放つのがミニバンブームを作ったホンダ・オデッセイ。2003年のフルモデルチェンジでは、車高155cmと低いボディーを採用し、スタイリッシュなフォルムに生まれ変わっています。低い車体はスポーティーな走りが楽しめる上、エアロパーツの装着によりカッコ良さが倍増するなど、若い独身ユーザーにもおススメの1台です。また、オデッセイの2.3リッターエンジンはアイシスなどの2リッターエンジンよりトルクフルで走りも楽しめるなど、クルマそのものの楽しみも増えるといえるでしょう。長距離ドライブの機会が多いミニバンならやっぱり走りにもこだわりたいもの。その余裕は3ナンバーサイズで作られたオデッセイだから味わえるもの。タマ数も豊富で購入しやすいおススメの1台です。

在庫検索

【スクープ!】ホンダ 新型 4代目 オデッセイ 最新情報はコチラ!

まずは賢く買える価格を知ろう
トヨタ 新型アイシス
( プラタナ )
\2,257,500
トヨタ 新型アイシス
マイナス 今すぐ調べる イコール !?