一般家庭に設置し、実用化に必要な種々のデータを取得

 トヨタは、燃料電池システム製造者として、2007年度の経済産業省「定置用燃料電池大規模実証事業」に参画する東邦ガスへ、都市ガスを燃料とする発電出力1kW級の家庭用燃料電池コージェネレーションシステムを、2006年度に引き続き提供すると発表した。

 具体的には、トヨタはアイシン精機工業と共同で開発した定置用燃料電池システムに、貯湯ユニットを組み合わせた家庭用燃料電池コージェネレーションシステムを東邦ガスへ28台提供するとのこと。東邦ガスは、このシステムを東海3県下(愛知・岐阜・三重)の一般家庭に設置し、実用化に必要な種々のデータを2010年3月までの2年間取得するという。

 トヨタは、かねてより、企業の社会的責任として地球環境保全を経営の最重要課題のひとつと位置付け、課題の解決に貢献しうる技術開発と商品の提供に取り組んでおり、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムについても更なる研究開発を進めていく予定としている。