レクサス最高峰、のさらに上！
レクサスの最高峰モデル、Lクラスセダン「LSシリーズ」。05年のデビュー時から追加投入を公言していたハイブリッドモデルが、いよいよ正式にリリースされることになった！ その名は「レクサス ６００ｈ／６００ｈＬ」。レクサスが誇るキーテクノロジー「ハイブリッドシステム」をＡＷＤ(4輪駆動)と組み合わせ、LSシリーズの中でも頂点に位置する最高級グレードと位置付けた。
バリエーションは、ホイールベースを120mm拡大した「ＬＳ ６００ｈＬ」と、ＬＳ４６０同様の標準ホイールベース版「ＬＳ ６００ｈ」２種類。なお６００ｈＬには5人乗り仕様の他、オットマンやSRSシートクッションエアバッグが備わる独立型リアシート、大型センターコンソールやDVDプレーヤーなどの豪華装備が加わる4人乗り仕様が用意される。
エクステリアでは、量産車では世界で初めてのLEDを光源とした3眼のプロジェクターランプを採用し、６００ｈシリーズ専用のヘッドランプデザインとした。また専用色としてブラックオパールマイカを新設定する。
モーターだけで走るＥＶドライブモードを設定するなど、ハイブリッドならではの圧倒的な静粛性を誇る６００ｈシリーズ。日本における正式なデビューの時期は5月中頃の模様だが、ひとあし早くその詳細についてお届けしよう。
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本命ハイブリッド、遂に現る
レクサスが世界に誇る「ハイブリッドシステム」。エンジンとモーターそれぞれのメリットを最大限生かし、ただ環境性能や静粛性が高いだけではなく、優れた動力性能も兼ね備えたところがレクサス式だ。
既にGS５００ｈやＲＸ４００ｈ(※日本ではトヨタブランドで「ハリアーハイブリッド」として発売)がデビューを果たし、世界をあっと言わせたのも記憶に新しい。名立たる高級車でハイブリッドシステムを量産モデルに搭載したメーカーはいまだ他に類がなく、レクサスらしさを象徴するキーテクノロジーへと成長しているところだ。
そんな中、レクサス最上級ＬＳシリーズにも遂にハイブリッドモデルの出番がやってきた。その名は「ＬＳ ６００ｈ」。まさに「本命」、真打ちの登場といって良いだろう。
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6リッター車並みのパワーと、3リッター車並みの低燃費
６００ｈの名前は、その実力の高さを表した「比喩」である。エンジンは専用開発のV8 5.0リッター。吸・排気連続可変バルブタイミング機構「Dual VVT-i」を搭載したD4-S「2UR-FSE」エンジンで、最高出力394ps、最大トルク53.0kg-mを誇る。先行して発売されているＬＳ４６０が4.6リッターエンジンを搭載していることから、本来ならＬＳ５００と名乗るところだろう。
しかしここに、高出力モーターと大容量バッテリーのシステムが加わる。エンジンとモーターを合わせたパワーは実に最大445ps(327kW)を誇るという(レクサス実測値)。もはや、V12 6.0リッターエンジン並みのハイパワーとなる。そこから「６００」の名がついたというワケだ。
いっぽうで、環境性能の高さも自慢だ。燃費は欧州・ＥＣモード燃費で9.3リッター/100kmをマークする。日本式に言えばおよそ10.8km/L、ということになる。これは3リッターモデル並みかそれ以下の数値。ボディサイズを考えると、超低燃費だ。また、欧米、そして日本における非常に厳しい排出ガス規制に対応する、低エミッション化も実現しているという。
なおエンジンとモーター、２ツのハイパワーをシームレスに伝達するハイブリッドトランスミッションとして電気式無段変速機を採用し、途切れのない圧倒的な加速感を実現。そのいっぽう、レクサスの最高峰に相応しい静粛性を確保しているとのことだ。
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スタビリティとハンドリングの高次元な両立
駆動方式はＡＷＤ(４輪駆動)。通常時は前後の駆動力を40:60と後輪寄りに配分しながら、新開発のトランスファーと超小型トルセンLSDの採用により、走行状況に応じて50:50から30:70の割合で瞬時に駆動力を最適化する。
足回りでは、前後マルチリンクサスペンションはAWD専用の設計とし、ＬＳ４６０同様に走行モードに応じた減衰力制御を行なうAVS機能付き電子制御式エアサスペンションと組み合わされる。さらに標準ホイールベース車「ＬＳ ６００ｈ」にはアクティブスタビライザーサスペンションシステムを採用し、優れた操縦性・走行安定性と上質な乗り心地を兼ね備えたという。
レクサスの説明によれば、ヨンクらしい高いスタビリティを持ちながら、ヨンクらしさを感じさせない自然なハンドリング特性が両立出来たと胸を張る。
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ＬＳ ６００ｈＬの後席は、究極のリアシート！？
実は、ＬＳ ４６０デビュー時に発表済みのＬＳロングホイールベース版。しかしここ日本においては、６００ｈシリーズの追加に合わせて初デビューを果たすことになる。ここでは、主に「ＬＳ ６００ｈＬ」に採用される後席用機能を中心に、新たに加わった新装備を紹介する。
ＬＳ ６００ｈＬは、ベースのＬＳ ６００ｈやＬＳ ４６０に比べホイールベースを120mm拡大し、全長を5150mmとした。その拡大分のほとんどを後席のスペースに用いている。グレード設定等は未発表だが、最上級仕様はまさに至れり尽くせりの内容となるようだ。
リアシートには、贅沢なオットマン付きパワーシートが設定される。スライド＆リクライニングや、シートバック上部の角度やヘッドレストの高さも電動調整可能だ。さらにドア開閉時には自動でシートがスライドし足元スペースを広げ、乗り降りを容易にする親切機能もつく。そのうえ、「リアシートリラクゼーションシステム」と呼ばれるマッサージ機構まであるのだからスゴい。
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この他、格納式9インチ液晶高精細ディスプレイを天井に備えた「リアシートエンターテインメントシステム」も圧巻だ。後席専用ＤＶＤプレーヤーと、１９スピーカーの「マークレビンソン・リファレンスサラウンドサウンドシステム」の組み合わせは、臨場感たっぷりの贅沢なミニシアターとなるだろう。
なお先に述べたように、６００ｈＬには５人乗り仕様の他に4人乗り仕様も設定。その場合左右席間には大型センターコンソールが装着される。そこには、マッサージ機能やパワーシート、さらにＤＶＤプレーヤーなどのリモコンも全て収められ、さらに４リッターの容量を持つ冷蔵庫、カップホルダー、格納式のテーブルまで用意される。座ったままで、極めて安楽な移動が出来るというワケだ。この後席に座れる幸運なオーナーが、つくづく羨ましい・・・。
既に日本のレクサスホームページでも、発売に先駆けてＬＳ６００ｈ/ＬＳ６００ｈＬカタログの先行受付を行なっている。それによれば、日本での発売は5月中旬だという。究極のレクサスの誕生まで、あと１ヶ月弱だ。
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グレード
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ＬＳ６００ｈＬ
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ボディサイズ［mm］（全長×全幅×全高）
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5150x1875x1475mm
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車両重量［kg］
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2410kg
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総排気量［cc］
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4969cc
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エンジン最高出力［ps(kw)/rpm］
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394ps(290kW)/6400rpm
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エンジン最大トルク［kg-m(N・m)/rpm］
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53.0kg-m(520N・m)/4000rpm
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モーター
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交流同期電動機
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モーター出力
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224ps(165kW)
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モーター最大出力
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30.6kg-m(300Nm)
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動力用主電池
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ニッケル水素電池
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駆動装置
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AWD(全輪駆動)
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トランスミッション
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電気式無段変速機
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定員
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4人
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レポート
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CORISM編集部
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( ※注：本ページにおける装備・仕様・スペックなどは、一部日本仕様とは異なる場合がある )
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