新発想で開発された新クロスオーバーSUV
クロスロードはホンダが全く新しい発想で開発したクルマだ。ホンダ・クロスロードの基本プラットホームはストリームと共通で、日本国内専用モデルとして作られた。ジャンルでいえばSUVに属するクルマだが、短い全長で小回りが効くところはコンパクトカーにも通じるものがあるし、何より7人が乗れる3列シート車である点でいえば正にミニバンである。これらの要素を総合的にうまくまとめあげたのがクロスロードで、これといって競合するクルマのない新ジャンルのクルマといえる。
押し出しの強さを重視したエクステリアデザイン
搭載エンジンは直列4気筒の1.8リッターと2.0リッターで、いずれもSOHC-VTEC仕様。2WDと4WDの設定があるが、全車とも5速ATが組み合わされる。4WDはデュアルポンプ式のリアルタイム4WDで、クロスロードにはヒルスタートアシスト機構も備えられている。
ハッチバック車というと一般的には小さなクルマになるが、ブレイドではボディサイズこそ手頃なものとされたが、搭載エンジンを2.4リッターとするなど、これまでのハッチバック車の常識を破った設定にしている。インテリア仕様や充実度の高い安全装備なども並みのハッチバック車とは違う上質さや高級感を表現するものとなった。
外観デザインはいかにもSUVらしいがっちりした安定感を感じさせるもの。塊から掘り出した彫刻的なイメージのある直線基調のデザインは、とても分かりやすいものといえるが、同時に好き嫌いのはっきりするデザインでもあるようだ。
あえてフラッシュサーフェス化を狙わずに段差のあるウインドーを設定したり、迫力を感じさせる張り出したオーバーフェンダーなど、どのクルマにも似ていない点も評価できる。