米国で最も環境保護に力を入れている自動車メーカーに

 アメリカン・ホンダモーターは、4月3日、“Greenest Automaker”を受賞したと発表した。“Greenest Automaker”は、10万人以上の市民と科学者から成る国際的な非営利団体“憂慮する科学者同盟(Union of Concerned Scientists)”が、毎年2年毎に自動車メーカーの中で最も環境保護に力を入れているメーカーに授与するもので、Hondaは4回連続での受賞となった。

 今回の受賞に対し、アメリカン・ホンダモーター上級副社長のジョン・メンデル氏は、「我々は環境対応のリーデング・カンパニーに選ばれた事を光栄に思う。今後も引き続き、企業としても、商品でも、地球環境保全にむけたチャレンジを続けていく」と語っている。

 地球環境保全に向けたHondaの米国における取り組みとしては、「燃費の改善」と「代替燃料導入促進」が上げられている。現在、Honda/Acura両チャネル合わせた2005年モデルの企業平均燃費値は、乗用車で33.9mpg、ライトトラックで24.7mpgと米国トップクラス。今後、第2世代可変シリンダーシステム(VCM)の導入、手頃な価格の新型ハイブリッド車の発売(2009年)、低燃費とガソリン車並みの排出ガスレベルを実現したクリーンディーゼルエンジンの導入で更なる燃費改善を目指すとしている。

 代替燃料導入促進では、燃料電池車において、2002年7月に世界で初めて米国政府販売認可を取得、2005年6月にはFCXを世界で初めて個人客に納車していて、今後、2008年中には次世代FCXを導入予定だという。また、天然ガス車(CNG)車においては、CO2排出量がガソリンに比べ25%少なく運用コストも30〜50%少ない天然ガスを燃料としたCivic GXを1998年から販売しており、累計販売台数は2007年3月末時点で5,893台となっている。

 さらに、HondaはCO2の排出低減を主眼におき、2010年までに二輪車/四輪車/汎用製品1台あたりのCO2排出量を2000年実績費で10%低減、また、二輪車/汎用製品1台あたりの生産時CO2排出量を2000年実績費で20%低減、四輪車は10%低減という、グローバルでの製品および生産活動におけるCO2低減目標を定めている。