
ホンダ 新型クロスロード |
今の国内市場では、SUVの人気はすっかり冷え込んでいる。
ゆえにアウトランダー、RAV4、CR-Vは、いずれも北米などの海外市場に重点を置く。
ところが<クロスロード>は違う。今のところは「国内専売モデル」だ。
最近の売れ筋は軽自動車、コンパクトカー、ミニバンという3つのジャンルに偏るが、
そこに留まっていては今後の発展が望めず、国内販売の収益性も高まらない。
何とかテコ入れを図ろうと設定されたのが、<クロスロード>というわけだ。
単なるSUVでは販売を伸ばせないから、コンパクトなボディーに3列のシートを装着。
売れ筋になっているミニバンの機能も持たせたのが特徴だ。
知の巻:新型クロスロードが人気の理由
<ストリーム>と同等の居住性があり、ミニバンとしても使える
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リセールバリュー:
53%〜64%
リセールバリューはSUVとしては優れた部類に入る。日本車の平均値は3年後の段階で新車価格の35〜45%程度だが、クロスロードであれば53〜64%という予測だ。 |
クロスロードの一番の特徴は、直線的なボディースタイル。SUVらしいデザインだが、日本の道路環境に見合った「取りまわし性」も備わっている。ボンネットが視野に収まることで車幅やボディーの先端位置が分かりやすく、サイドウインドーの下端も水平に伸ばしたから後方視界も良い。全幅は1755mmに達して3ナンバーサイズになるが、全長は4300mmを下まわって<ティーダ>などに近い寸法。SUVをコンパクトに造れば、運転のしやすいクルマになる。
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比の巻:ライバル研究
「SUVの三菱」渾身の<アウトランダー>はデリカとの相乗効果で!?
VS トヨタ RAV4![]()
リセールバリュー:
52〜60%
SUVの売れ行きは全般的に低調だが、その中で堅実に売れているのが<RAV4>だ。94年に登場した初代モデルは、軽快なデザインの5ナンバーボディーで大ヒット!! 2代目の先代型は3ナンバーサイズに拡大されて初代ほどの売れ行きではなかったが、不人気車にもなっていない。トヨタ車らしい“質感の高さ”と“充実した販売ネットワーク”があったからだ。歴代モデルの代替え需要も手伝って、現行型も相応の人気を得ることができた。 |
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VS 三菱 アウトランダー![]()
リセールバリュー:
38〜47%
<アウトランダー>は05年に登場しており、三菱では<グランディス>に続く29か月ぶりの新型車。代替えを待ち望んでいた三菱ファンも多く、内外装の質感も向上させたことから、SUV市場においては堅調な売れ行きだ。<RAV4>と台数を競い合うライバル車になっている。 |
選の巻:オススメ乗り換えプラン
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ストリームをベースに開発された新型クロカンの<クロスロード>は、小柄なボディーサイズながらも7人乗りシートを確保しています。ホンダがクロスロードの車名を復活させるのは久々ですが、その車名通り、幾通りもの組み合わせが可能となる3列シートや、街乗り〜オフロードまであらゆるジャンルでの走破性を考えられているクルマということ。 |
極の巻:中古車購入には…
中古車なら“SUVの最高峰”にも手が届き、室内のゆとりも満足
三菱 パジェロ ロング エクシード� 2004年式
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中古車相場:
(2007/3現在)
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コンパクトな7人乗りSUVであるクロスロード。しかし、中古車なら本格オフローダーの先代の<パジェロ>が同価格帯で年式の新しい車が購入できます。パジェロといえば、一時期のブームを作った立役者として今でも高い人気を誇るクルマ。「SUVといえば三菱」のイメージも強く、世界一過酷なラリーとして有名なダカールラリーでも毎年優勝するなどその走りはお墨付きです。 ![]() |
鈴木詳一 所長