トヨタのフィリピン現地法人、フィリピントヨタ自動車部品(Toyota Autoparts Philippines Inc. 以下TAP)は、マニュアルトランスミッションの生産能力増強とともに、輸出の拡大を発表し、3月15日に新建屋建設の鍬入れ式がとり行われた。

 TAPでは、2008年までに、マニュアルトランスミッションの生産能力を、現在の15万基/年(2直・定時)から33万基/年(2直・定時)へ増強するという。また、TAPはIMVプロジェクトにおけるマニュアルトランスミッションのグローバル生産供給拠点である。
 2006年は18万基を生産したうち、17万基をタイ、インドネシアをはじめ8ヶ国および地域へ輸出した。

 今回の生産能力増強では、投資額約56億フィリピンペソ、新規雇用約300名を予定しており、2009年には約34万基を生産し、そのうちの約33万基を輸出する方針である。これに伴って同工場敷地内に新たな建屋が建設されるとのこと。

※IMVプロジェクト

世界規模でより最適な生産・供給態勢を構築するプロジェクトで、現在タイを含め、9カ国でピックアップトラック3車型、ミニバン、スポーツ・ユーティリティ・ビークルが生産されている。フィリピンは同プロジェクトにおいて、マニュアルトランスミッションのグローバル生産供給拠点として重要な役割を持つ。