2007/03/16 06:00

 【ニューヨーク15日共同】米ゼネラル・モーターズ(GM)は15日、米証券取引委員会(SEC)に提出した2006年の年次報告書で「世界トップを続ける確信はない」と明記し、07年に首位の座をトヨタ自動車に譲り渡す可能性が高いことを認めた。

 GMのリック・ワゴナー会長は「ナンバーワンが好きだ」と述べるなど、首位維持に固執する姿勢を見せてきた。しかし経営再建中のGMはリストラ優先で、主力の北米市場で生産調整を余儀なくされる一方、トヨタはほぼ世界中で販売台数を伸ばしており、トップ維持は難しくなっている。

 報告書では、06年の世界市場でのGMのシェアが推計で前年比0・6ポイント減の13・5%に低下したと指摘。「74年間トップだったが、最近は競争相手のシェアが伸びている」と記した。

 また報告書提出が会計処理のミスで、当初予定の1月末から大幅に遅れたことについて「内部統制が効果的でなかった」と、改善に取り組む必要性を強調した。

( 共同通信 )