大胆なモデルチェンジで生まれ変わったエスケープ
フォードのエスケープはマツダのトリビュートと姉妹車を構成していたクルマ。共同で開発した上で、アメリカで販売するフォード・エスケープとトリビュートはフォードの工場で、日本で販売するトリビュートとエスケープはマツダの工場で生産していた。だからエスケープはマツダ製のフォード車だった。
ところがマツダは日本市場はもちろん、アメリカ市場でもサイズが小さすぎて売りにくいトリビュートには見切りをつけ、すでに生産を中止してしまった。マツダとしては昨年から販売しているCX-7やCX-9によってアメリカのSUV市場で商売をしようという考えだ。
マツダが生産を中止した後も、フォードは生産を続けており、昨年6月には内外装を変更するなど、大幅なマイナーチェンジを実施している。すでにマツダが生産を中止しているため、現在のエスケープはフォードが生産したクルマを輸入する形になっているのも変更点だ。
アメリカンSUVテイストあふれるルックスが魅力!
外観デザインはフロント回りを中心に大きく変更された。クロームの3本横スリットにフォードのエンブレムを配置した大きなフロントグリルは、いかにもアメリカンSUVらしいおおらかなデザインで、ほかにボンネットフードやウインカー内蔵ドアミラーなど、外装のいろいろな部分に手が加えられている。