ライター紹介

自動車評論家

松下 宏 氏

中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。 誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。

文句ナシの室内空間の広さを実現した!

インテリアは広さに関しては文句はないが、座面の高さなどはちょっと高め。運転席に乗り込むときにAピラーに設けられたアシストグリップを握りたくなるくらいの高さだ。もう少し低いくらいだと乗り降りがしやすいが、SUVでは最低地上高を確保しなければならないので、このあたりが難しいところとなる。

SUVらしさと高級感を両立させたインテリア

試乗車は最上級グレードのリミテッドだったので本革シートが装備されており、サイズや座り心地はまずまずの印象。運転席回りのデザインもATレバーがコラムシフトからフロアシフトに変わったことなどにより、センターコンソールの部分が大きく変わったほか、木目パネルやクロームメッキ処理をしたパーツによりインテリア回りの質感を高めている。
 SRSエアバッグや頭部保護機能付きSRSサイドエアバッグ、EBD付きABS、ブレーキアシスト、全席3点式シートベルトなどの安全装備が全車に標準で装備されている。エスケープはデビュー時点が古いため、横滑り防止装置は設定がない。快適装備はカーナビこそオプションとなるが、ほかはたいていのものが標準。強いていえばパワーシートが欲しいくらいか。

代表グレード XLT-SPORT
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4470×1825×1720mm
車両重量[kg] 1600kg
総排気量[cc] 2967cc
最高出力[ps(kw)/rpm] 203ps(149kw)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 27.0kg・m(265N・m)/4700rpm
ミッション 4速AT
10・15モード燃焼[km/l] -km/l
定員[人] 5人
税込価格[万円] 290.0万円
発売日 2006/6/21
レポート 松下 宏
写真 佐藤 靖彦

SUVらしい機能美を感じさせるインテリア。センターコンソールのパネルのカラーはグレードによりシルバー(写真)とウッド調の2タイプを用意する。

エアコンやオーディオ類のスイッチはサイズも大きく運転中にも操作がしやすい。

スピードメーターとタコメーターは大きめのサイズで視認性が高い。

最上級グレードのリミテッドは本革シートが標準となるがその他のグレードのシート表皮はファブリックとなる。形状も人間工学に基づいた設計で疲労感の低減に貢献する。

リヤシートの居住スペースはかなり広い。足元はもちろんヘッドクリアランスも余裕たっぷりだ。

室内だけでなく、ラゲッジ容量もたっぷり確保されている。5人乗車時でも940リッターもの容量を実現しているのだ。