中国の青年層を対象に環境後保護活動の提案を募集

 トヨタは、トヨタ、中国共産主義青年団中央、中華全国青年連合会が、2005年7月に共同で創立した「中国青年トヨタ環境保護賞」の2006年度表彰式を3月1日に北京大学(中国・北京市)で開催したと発表した。

 同賞は、「みんなの地球、みんなの責任」をテーマとし、中国の青年層を対象に環境後保護活動の提案を募集し、優秀プロジェクトを選定・助成するプログラム。受賞者には環境保護活動のための奨励金や、日本への研修旅行の機会が与えられるとのこと。トヨタは同賞に対し、2005年度から3年間に渡って毎年350万元(約5,000万円)を提供しているという。

 2006年度は、中国の環境専門家、環境関連記者などからなる選考委員会が、中国全土から寄せられた200件を超える募集の中から、「トヨタ特別賞」1件、「一般助成賞」10件、「貢献賞」20件が選出された。「トヨタ特別賞」を受賞したのは「中国大学生環境教育基地プロジェクト」で、北京大学の学生が中心となり、環境保護への取り組みを社会に広めるための情報交換や人材育成の場を作るプロジェクトだという。

 トヨタはかねてより、世界各地域で「環境保護」「人材育成」「交通安全」の三つの分野を中心に社会貢献活動を幅広く行ってきた。「環境保護」分野では、今回の「中国青年トヨタ環境保護賞」のほか、砂漠化防止に向けた緑化活動を実施。また、「人材育成」分野では、トヨタ助学基金、清華大学公共管理学院との研究センター設立を行い、「交通安全」分野では、公安部門の協力を得て体験型安全運転講習会を実施しているとのこと。