ポルシェの躍進を支えてきたカイエンがマイナーチェンジを受けた。すでに正式公表されていたカイエンだったが、２世代目が公の場に姿を現したのは、これが初めてのこと。とはいえ、見た目の印象は、ほとんど変わらず、フロント＆リヤライトユニット、バンパーの意匠変更などにとどまっており、エクステリアはわずかにブラッシュアップされたのみだ。
そこで新型カイエンのハイライトとなるのは、パワーユニット。カイエン、カイエンS、カイエンターボの3モデルともに排気量（カイエンが3.2Lから3.6L／カイエンS&カイエンターボが4.5Lから4.8L）をアップさせたことに加え、ダイレクト・フューエル・インジェクションを採用してエンジンを直噴化することで、出力が大幅に高められることになった。それぞれのパワーは、カイエンのV6が＋40psの290ps、カイエンSのV8が＋45psの385ps、カイエンターボのV8ツインターボに至っては、＋50psの500p。もはや世界最強のSUVといっても過言ではない、パフォーマンスが与えられたのだ。さらにこの出力向上を達成しながら、燃費を8％も高めたというのだがら、恐れ入る。
そしてトランスミッションは、兄弟車であるVWトゥアレグやアウディQ7と同様のアイシン製6速AT（ティプトロニックS）を組み合わせている。すでに日本での販売価格も発表されており、カイエンが692万円、カイエンSが927万円、カイエンターボが1398万円だ。先代よりもややプライスアップしたが、ニュー・カイエンには、それに見合う性能が与えられた。
