アウディ RS4 走り
アウディ RS4 エンジン

4.2リッターのV8は420馬力というものすごいパワーを発揮。しかしクワトロシステムや電子デバイスのお陰で、非常に安定感ある走りを維持できているのだ。

アウディ RS4 タイヤ

235/35R19という超大径超扁平のタイヤを装着する。圧倒的なスタビリティの源はこんなところにもある。

アウディ RS4 走り

アウディ RS4 走り

アウディ RS4 走り

スタイル インテリア 走り&メカニズム

クワトロならではの安心感ある走り

 RS4は走り出すまでの儀式を覚えておく必要がある。ステアリングポストにキーを差し込んで捻りイグニッションオンにする。それからシフトレバーの横にあるスタートボタンを押すことでスターターが回ってエンジンが掛かるという具合だ。右ハンドルの場合には右手でキーを捻り、左手でスタートボタンを押せばいい。

 クラッチペダルを踏み込んでシフトを1速に入れて走り出す。クルマ全体が一体になったようでボディ、サスペンションがしっかりしている感じが安心感につながる。大パワーの高回転型エンジンをうまく操れそうな気にさせてくれる。コーナーの立ち上がりでアクセルペダルを思い切り踏み込んでみると、アクセルペダルに遅れることなく鋭い加速が乗員にGを与える。それでもあまり怖さを感じないのはクワトロのお蔭だろう。これだけの加速をしているにもかかわらずタイヤはスキール音も出さずに平然としているからだ。その安定感から予想以上のスピードが出ているから、一般道ではメーターのチェックをまめにしなくてはならない。

特殊電子デバイスで乗り心地とハンドリングをバランス

 DRC(ダイナミック・ライド・コントロール)が乗り心地とハンドリングを高いレベルで両立させている。DRCは前右と後左、前左と後右のダイアゴナルでダンパーを連結している。前後逆位相でダンパーが動くケースではその中間にあるオリフィスが減衰力を発生して動きを制限するのだ。だからコーナーリングが始まるとき、通常クルマの姿勢が斜めに前のめりになってしまうような動きをDRCが止めてくれるのだ。しかし通常は乗り心地が良いダンパーの動きを確保できるのだ。これは電気的なものは一切使われていないからレスポンスも良いのである。

代表グレード
4.2 4WD
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4585×1830×1445mm
車両重量[kg]
1780kg
総排気量[cc]
4163cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
420ps(309kw)/7800rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
43.8kg・m(430N・m)/5500rpm
ミッション
6MT
10・15モード燃焼[km/l]
7.0km/l
定員[人]
5人
税込価格[万円]
1017.0万円
発売日
2006/06/28
レポート
こもだ きよし
写真
佐藤 靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム