GMは、11月9日にドイツ ケルンで開催された「プロフェッショナル・モータースポーツ・ワールド・エキスポ」において、コルベット・レーシングのLS7.Rエンジンが、「グローバル・モータースポーツ・エンジン・オブ・ザ・イヤー」賞を受賞したと発表した。

 レース専用に開発されたLS7.Rエンジンは、量産タイプのLS7スモール・ブロックV8エンジンと共通のアーキテクチャーを採用したもので、2006年6月18日に行われたル・マン24時間耐久レースでは、コルベット・レーシングに5度目のGT1クラス優勝をもたらすとともに、今シーズンのアメリカン・ル・マンシリーズ(ALMS)でも非常に優れたレコードをマークするなど活躍を支えたという。

 2006年レースエンジン・オブ・ザ・イヤー賞は、『レースエンジン・テクノロジー』誌の主催によるもので、選考方法は、まず同誌の編集者が4つの部門につき、それぞれ3基のエンジンをノミネートする。その後、モータースポーツ界を代表する50人のレースエンジン・エンジニア達による投票で最終決定される。他の部門には、「ノースアメリカン・レースエンジン・オブ・ザ・イヤー」、「オルタナティブ・パワー・レースエンジン・オブ・ザ・イヤー」、「グランプリ・エンジン・オブ・ザ・イヤー」がある。

 量産型のLS7スモール・ブロックV8エンジン(511ps)は、GMパワートレインによって開発され、コンペティション・モデルのコンポーネントや設計をベースとするコルベットZ06に搭載されている。このLS7は、チタニウム製のコネクティング・ロッドやインテーク・バルブ、ドライサンプ方式のオイル潤滑システム、CNCポート加工されたシリンダー・ヘッドなどを採用。レースで培ったコルベット・レーシングの技術が随所にフィードバックされている。