どこまでも美しく、いつまでも感動を! F1グランプリ in 富士

 20年間続いた鈴鹿サーキット(三重県)での『F1日本グランプリ』が、07年度より静岡県小山町の富士スピードウェイでの開催に変わる。富士スピードウェイ株式会社は11月9日、07年に行なわれる予定の「2007 FIA F1世界選手権 フジテレビジョン 日本グランプリ in富士」開催概要を発表した。テーマは『どこまでも美しく、いつまでも感動を! F1グランプリ in 富士』。
 今回の記者発表で富士スピードウェイ株式会社の齋藤 明彦 取締役会長は「次世代を担う若者に共感してもらう使命がある」と話した。そのため、多様な人々が楽しめる会場企画なども検討中だという。
 さらに地域住民の運営ボランティア採用や地元小学生のレース見学など、地域と一体となった盛り上げ策を図る。また多くの集客を望める首都圏からも近く、周囲には富士山、箱根、富士五湖といった日本を代表する観光資源も豊富にあることから、観光ともからめた新たなモータースポーツ観戦スタイルにも大きな期待がかかる。

富士スピードウェイ 2007年 F1日本グランプリの開催概要を発表
齋藤 明彦 富士スピードウェイ代表取締役会長
富士スピードウェイ 2007年 F1日本グランプリの開催概要を発表
加藤 裕明 富士スピードウェイ代表取締役社長
富士スピードウェイ 2007年 F1日本グランプリの開催概要を発表
記者会見はトヨタの大規模ショールーム「メガウェブ」(東京・江東区)で開催された。

一般来場者の最終アクセスは全てバス!

 来場者は決勝戦14万人、開催3日間で合計28万人を予想する。大混雑が予想されるだけに、来場者のアクセスについては特別な対策がとられる。その切り札が『チケット&ライドシステム』だ。
 決して磐石とはいえない会場周辺のアクセス路は交通規制を行い、来場者の全て最終アクセスは無料シャトルバスによる移動とした。

 まずクルマの来場は、全て周辺の駐車場へ誘導。そこから専用のシャトルバスでサーキットまで輸送する。駐車場のエリアは、東名道最寄りのインターがある御殿場よりさらに名古屋方面に向かった次の出口「裾野インター」周辺と、山梨県側の中央道経由、山中湖・河口湖方面の2方面に約20箇所25,000台分の駐車場を確保する。

 いっぽう鉄道のアクセスも、JR東海道新幹線(三島・新富士)、JR東海道線(三島)、富士急線(富士急ハイランド)、御殿場線(未定)、伊豆箱根鉄道大雄山線(大雄山)、小田急線(未定)の各指定駅から無料のシャトルバスが運行される予定だ。

 ちなみに決勝日のアクセスは、鉄道+シャトルバスが約45000人、乗用車(場外駐車場)+シャトルバスが約55000人、ツアーバスが約40000人を見込んでいる。これらの輸送には、およそ3000台ものバスが使用される見込みだというからスゴイ。

観戦チケット発売は07年4月2日から!

 観戦チケットは指定席券、自由席券および車椅子専用席券の3種類。いずれも入場料込み、3日間通し券のみの発売となる。販売方法は抽選販売と旅行会社による先着順発売の2種類となる(車椅子専用席券は別途設定)。販売受付開始は2007年4月2日(月)から。海外からの申し込みについては、2007年1月中に専用サイトを立ち上げ、関連情報の提供を開始予定だという。

 抽選販売では、2回の抽選販売を先行し、以後先着順販売(売り切れの場合は中止)を行なう。
 いっぽう旅行会社による先着順販売では、観戦チケットと宿泊や移動手段などをパッケージにした旅行商品をJTBほか旅行会社への申し込み先着順として販売する。2月上旬には概要を発表する予定となっている。

 観戦チケットの価格は、自由席が大人11000円、中・高校生3000円、3歳〜小学生1000円。
 いっぽう指定席は、メインスタンド1階ピット前A2席が大人61000円、中・高校生53000円、3歳〜小学生51000円。メインスタンド2階S席が大人71000円、中・高校生63000円、3歳〜小学生61000円などとなっている。常設・仮設合わせて約10万席の指定席を用意する予定だ。
 
 詳しくは富士スピードウェイが新設するF1専用サイトなどを通じて情報提供していく予定となっている。

開催概要

■開催日程:2007年9月28日(金)〜30日(日)

■大会名称: 「2007 FIA F1世界選手権 フジテレビジョン 日本グランプリレース」

■主催: 国際自動車連盟(FIA)/社団法人 日本自動車連盟(JAF)

■主催: 富士スピードウェイ株式会社(プロモーター)/富士モータースポーツクラブ(FMC)(オーガナイザー)

■大会メインスポンサー: フジテレビジョン

■大会組織: 大会名誉総裁・・・石川 嘉延(静岡県知事)/大会名誉副総裁・・・長田 央(小山町町長)、大橋 俊二(裾野市市長)/大会名誉会長・・・田中 節夫(日本自動車連盟)/大会会長・・・齋藤 明彦(富士スピードウェイ代表取締役会長)/大会副会長・・・加藤 裕明(富士スピードウェイ代表取締役社長)

■会場: 富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町中日向694)・・・コース全長 4563m/最大直線長 1475m/標高 545〜580m

■来場者数: 金曜日 5万人、土曜日(予選) 9万人、日曜日(決勝) 14万人 合計28万人

■サポートレース: 未定

( 写真/レポート:CORISM編集部 )

富士スピードウェイ 2007年 F1日本グランプリの開催概要を発表