日産愛好者と日産エンジニアとの熱心な意見交換会

開場直後の開場風景
オーナーズクラブ有志の車輌展示風景

 10月21日、カレスト幕張にて日産オーナーズクラブと日産エンジニアの座談会が開催された。このイベントはメーカーが直接ユーザーの声を聞くことができ、ユーザーも新型車のことや自分の乗っている車のことなど、普段は聞けないことを気軽に聞くことが出来る貴重なチャンスである。
 また、ユーザー代表として日産自動車から協力を依頼された全日本ダットサン会(日産車オーナーズクラブ)の有志による歴代の日産車の展示も同時に催された。オースチンA40から2代目セドリックやブルーバードなど普段から大事に乗っている愛好者の自慢の車が揃った。

日産エンジニアよりも年上の車達

 展示車輌よりも若い世代の日産エンジニア達は自分の親以上に年齢が離れたオーナーから長く愛されている理由を説明されるという微笑ましい光景が会場のあちこちで見られた。自分達の先輩が作った車の偉大さを実感しているようだった。一方、座談会ではユーザーからこれからの日産に求めるものや発表間近の新型スカイラインへの質問などが続く。
 エンジニア側からも社内で論争が起きるほど「スカイラインとは?」というのが永遠テーマであると説明があり、まもなく登場するスカイラインを期待して欲しいと胸をはってアピールしていた。
 今までの「走りのスカイライン」というイメージを持つ世代からは、新型モデルはどのように写るのだろうか? まもなく登場の新型スカイラインに期待がふくらむ。

オースチン A40 セダン
英国のオースチンがなぜ?と思う方もおられるかも知れませんがまだ技術が未熟な時代に国産メーカーは海外のメーカーからノックダウン生産(部品を輸入して組み立てる手法)をしていた。そんな時代の車である。
ダットサン 210系 セダン
トランクの形状が独特で「ランドセル」という愛称でも呼ばれているモデル 今でも現役で使用されている。ナンバーも当時、取得したままの状態である。
日産プリンス スカイライン GT-B 
羊の皮を被ったオオカミとして有名な車、日本グランプリで1周だけポルシェ904カレラGTSの前を走ったことが伝説にもなった車 ロングノーズ化されたボディにはトリプルキャブが隠れている。
日産 セドリック スペシャルSIX 130系前期
遠く長野県から展示のために参加された車輌 オーナーは車は走って、はじめて車であるという持論から甘やかすことなく日常生活でも使用している。
日産 セドリック スペシャルSIX H130系後期
左のセドリックのマイナーチェンジで登場した後期モデルである。フルモデルチェンジと言われてもおかしくない変わり様だ。オーナーはこの車でサーキット走行などにも積極的に参加している。
日産 セドリック セダン デラックス 230系
刑事ドラマや映画などで有名な230系セドリック セダン オーナーは同じ車を他にも所有する愛好家 クリーム色の屋根はレザートップになっている。
ダットサン ブルーバード 410系
2代目モデルとなる410系ダットサン ブルーバード 上のセドリック 130系前期モデルと同じピニンファリーナのデザインによるものだがあまり受け入れられずにマイナーチェンジで全く違う姿に変わった。
ダットサン フェアレディ SRL311系
現在のフェアレディZのご先祖にあたるモデルである。 ダットサンスポーツからの伝統を受け継いで登場したモデル 展示車輌は逆輸入車なので左ハンドルになる。
日産 ブルーバード オーズィー HAU12系
展示車輌の中では新しいほうではあるがすでに登場から10年以上経過している。ブルーバード オーズィーはその名前の通りオーストラリアからの逆輸入車である。国内仕様にはないワゴンボディになる。

written by ダーワ教授