GM ランシング・グランドリバー工場の功績をたたえる

 GMは、10月19日、ランシング・グランドリバー工場(以下LGR工場)にて表彰を行った。

 多大な功績をたたえ、GM、全米自動車労働組合(UAW)、アメリカ政府、ランシング市の職員らが一堂に会した。

 GM北米部門組立・プレス担当副社長のジョー・スピールマン氏は、「たった5年という短い期間で、LGR工場は自動車業界のサクセスストーリーを演出した。同工場の従業員は、最先端のデザインと技術を備え、世界最高の品質と性能を誇る車両をGMが製造できることを、自らの努力と献身を通じて証明することができた」と語った。

 またキャデラックのゼネラル・マネージャー、ジム・テイラー氏は、「LGR工場はキャデラックの成功に尽力してきた。最高品質で製造を行うことは、洗練されたラグジュアリーブランドの車にとって欠かせない要素である。卓越した品質と精密なクラフトマンシップは、1902年に誕生した当時のキャデラックの理念でもある。同工場はこの伝統を将来にわたって引き継いでいくだろう」と語った。

 LGR工場は7億700万ドル(約820億円)の費用をかけて建設され、拡張された。同工場が開業して以来、GMは同地域にあるプレス工場に3億3,000万ドル(約390億円)を投資。その後、さらに15億ドル(約1,770億円)を投資してランシング・デルタ・タウンシップ組立工場を新設し、この秋からクロスオーバー車の生産を開始する予定であるという。

 キャデラックCTS、CTS-V、STS、STS-VおよびSRXの各モデルを製造するLGR工場は、過去5年間で数々の賞を受賞してきた。ハーバーレポートの調査で、同工場は2003年から2005年の3年間で、北米で最も生産性の高い高級車生産工場と認定されている。さらに、J.D.パワー・アンド・アソシエイツによる、北米・南米の自動車組立工場の初期品質調査では、2003年にシルバー賞、2004年にゴールド賞を受賞している。

 LGR、ランシング・デルタ・タウンシップの両工場では、支払給与のうち100万ドル(約1.2億円)がチャリティなどを通じ従業員から市へ寄付がされるなど、地域社会への貢献も大きい。