「マスタング」といえばフォードを代表するクルマ
1960年代に登場し、スペシャリティカーという新しいジャンルを切り開き、市場をリードしながら築き、作り上げけきたクルマがマスタング。40年ほどの間に800万台を販売したというから、大ヒットモデルであるのは間違いない。最近ではスポーティカーのブームが衰退したことで一時的にラインナップから外れていたが、スポーティなクルマを求めるユーザーにニーズは強く、改めて復活させることになった。日本市場においても、フォードが掲げるメイク・エブリディ・エキサイティングを象徴するようなモデルである。
初代マスタングを現代流に解釈したスタイリング
新しいマスタングは、1964年にデビューした初代モデルを強く意識して作られている。特に外観デザインにはそれが表れていて、かつてのマスタングに生き写しともいえるクルマになっている。もちろん、外観デザインは初代モデルに似ているとはいえ、現代風の解釈がなされていて、クラシックとモダンをみごとに融合させているのだが、左右対称のインテリアデザインなども含めて、初代モデルに対する意識は相当に強い。
また初代マスタングを見ると、今回のマスタングに大きな影響を与えただけでなく、ほかのメーカーのクルマ、特に日本車にも大きな影響を与えたクルマであったことが良く分かる。
コンバーチブルだって健在
新型マスタングには、2ドアクーペのほかにコンバーチブルの設定もある。過去においてもコンバーチブルが設定されており、800万台のうち100万台くらいはコンバーチブルだったという。モデルによっても違いがあるが、10%から15%くらいの比率でコンバーチブルが売れていた。