フォード マスタング
フォード マスタング

逆スラント形状による精悍で個性的なフロントマスク。マスタングらしいハニカムグリルも健在だ。

フォード マスタング

伸びやかなプロポーションはアメリカ車ならでは。シンプルながら圧倒的な存在感をほこるリアスタイルは初代譲り。

フォード マスタング

5つ折電動ソフトトップを採用するコンバチ。クーペと同時開発で、剛性感ある走りも実現しているとのこと。

フォード マスタング

中央の円形エンブレム、両端の3連リアコンビランプという組み合わせは初代マスタングのイメージを受け継ぐもの。

フォード マスタング

こちらは初代マスタングのフロントビュー。本当にイメージは良く似ている。旧き良きアメ車といった風情だ。

フォード マスタング

クラシカルな雰囲気の漂う同車のリアビュー。様々なクルマに影響を与えたことが当然と思える存在感だ。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

「マスタング」といえばフォードを代表するクルマ

 1960年代に登場し、スペシャリティカーという新しいジャンルを切り開き、市場をリードしながら築き、作り上げけきたクルマがマスタング。40年ほどの間に800万台を販売したというから、大ヒットモデルであるのは間違いない。最近ではスポーティカーのブームが衰退したことで一時的にラインナップから外れていたが、スポーティなクルマを求めるユーザーにニーズは強く、改めて復活させることになった。日本市場においても、フォードが掲げるメイク・エブリディ・エキサイティングを象徴するようなモデルである。

初代マスタングを現代流に解釈したスタイリング

 新しいマスタングは、1964年にデビューした初代モデルを強く意識して作られている。特に外観デザインにはそれが表れていて、かつてのマスタングに生き写しともいえるクルマになっている。もちろん、外観デザインは初代モデルに似ているとはいえ、現代風の解釈がなされていて、クラシックとモダンをみごとに融合させているのだが、左右対称のインテリアデザインなども含めて、初代モデルに対する意識は相当に強い。
 
 また初代マスタングを見ると、今回のマスタングに大きな影響を与えただけでなく、ほかのメーカーのクルマ、特に日本車にも大きな影響を与えたクルマであったことが良く分かる。

コンバーチブルだって健在

 新型マスタングには、2ドアクーペのほかにコンバーチブルの設定もある。過去においてもコンバーチブルが設定されており、800万台のうち100万台くらいはコンバーチブルだったという。モデルによっても違いがあるが、10%から15%くらいの比率でコンバーチブルが売れていた。

代表グレード
V8 GT クーペ プレミアム
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4765×1880×1385mm
車両重量[kg]
1630kg
総排気量[cc]
4606cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
304ps(224kw)/5750rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
44.2kg-m(433N・m)/4500rpm
ミッション
5AT
定員[人]
4人
税込価格[万円]
460.0万円
発売日
2006/06/21
レポート
松下 宏
写真
佐藤 靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム