GMは9月22日、2004年の計画通りミシガン州フリント・サウスエンジン製造工場に対する約3億ドル(約350億円)の投資を実施した。これは、GMの主要製造拠点をさらに強化し、ミシガン州と地元の経済に貢献するものであるという。

 そして、フリント・サウスエンジン工場では3.6リッターV6可変バルブタイミング(VVT)エンジンの製造を開始した。このエンジンは、2007年モデルのキャデラックCTS/SRX/STSに搭載される。

 3.6リッターV6 VVTは、オールアルミ製で可変バルブタイミング機構付きのDOHCエンジン。4カムフェージング採用で、高速データ処理を行い、トルクベースのエンジン制御により出力や燃費、排ガス性能を最大限に高めたという。

 GMパワートレイン製造担当副社長のジョン・バターモア氏は、「今回の投資は、素晴らしい乗用車やトラックを作り続けるというGMの再建計画における主要課題を明確にするものだ。このエンジンはGMの車に優れた性能と高い価値を与える。フリント・サウスエンジン工場チームの、卓越した業績とチームワークに称賛を贈る。彼らの努力と献身がなければ今日という日は迎えられなかった」とコメントしている。

 フリント・サウスエンジン工場の建設は、2004年末に始まり、既存の76万平方フィート(約7万平方メートル)の設備に加え、50万平方フィート(約4.6万平方メートル)の設備をV6エンジンの製造のために追加したとのこと。

 フリント・サウスエンジン工場長のスティーブ・フィンチ氏は、「フリント・サウスエンジン工場の従業員はGMが世界でも最高のパワートレインを製造できるよう努力を惜しまない。この新しいエンジンの製造に関われること、そしてGMが世界の自動車産業のリーダーとなるために尽力できることを、皆誇りに思っている」とコメントしている。