日産は、同社が保有する日産ディーゼル工業の普通株式、18,211千株全てをボルボに売却すると発表した。

 日産は、同社が保有していた日産ディーゼルの普通株式19%のうち、13%を既に今年3月にボルボに売却している。今回の売却は、残りの保有普通株式を追加取得できるオプションをボルボが行使するものであるとのこと。

 また、日産は保有する日産ディーゼルの優先株式全て(第I種、第II種、第IV種 計19,998千株)についてもボルボへ売却するとのこと。

 日産のゴーン社長は、「日産ディーゼル株のボルボへの売却は、当社のコアビジネスである乗用車と小型商用車事業において、利益ある成長を目指す戦略に合致したものである。ボルボは日産ディーゼルにとって最良なパートナーであると信じている。ボルボの経営陣は、日産ディーゼルが過去4年間に業績を急回復し、非常に高い価値を持つ企業となったことを認識している。」とコメントしている。

 なお、今回の株式売却は、日産と日産ディーゼルの既存ビジネスに影響を及ぼすものではなく、両社は、これまで通り委託生産や小型商用車、エンジンの共同開発の分野で協業していくとしている。