ゼネラルモーターズ(以下GM)は、9月22日GMの次世代型燃料電池車「エクイノックス」を使用して、燃料電池車に関する市場化テストを実施すると発表した。

 GMは100台以上の「エクイノックス」を生産し、2007年秋に顧客への提供を開始する。この開発計画は「プロジェクト・ドライブウェイ」と呼ばれ、燃料電池車について顧客より情報を収集することを目的としている。「エクイノックス」が様々なドライバーにリースされ、それぞれ異なった走行環境で使用される。また、水素燃料はカリフォルニア、ニューヨーク都市部、ワシントンDCの3地域で充填できる。

 「エクイノックスは」、GMの第4世代燃料電池推進システムを搭載しており、0-100km/h加速はおよそ12秒、最高速度は160km/hを誇る。また、フルファンクションのクロスオーバー車で、8万キロの走行耐久性を想定して設計されているという。あらゆる場面で氷点下での始動・運転が可能であり、燃料電池車としては初めて、米国運輸省が定める連邦自動車安全基準に対応しており、運転席、助手席、およびルーフレールのエアバッグ、ABS、スタビリトラックおよびオンスター・システムといった標準的な安全機能を備えている。

 GMは今回の市場化テストによって、パフォーマンス、およびクリーンな水素ガスの燃料補給など、顧客による燃料電池車の使用経験をあらゆる角度で包括的に調査していくとしている。