広州ホンダ 広州第二工場の稼動を開始

 ホンダの中国における四輪生産販売合弁会社である広州本田汽車有限公司(以下広州ホンダ)は、9月19日広東省広州市に2ヶ所目の完成車製造拠点となる増城工場の稼動を開始したと発表した。年間生産能力は12万台で、既存工場と合わせて年間36万台の生産体制となった。新工場では第一工場である黄埔(こうほ)工場でも生産している基幹車種のアコードが生産される。

広州ホンダ 広州第二工場の稼動を開始

 新工場は、黄埔工場から20km東方の増城地区に位置し、敷地面積100万�、総投資額は22億人民元。増城新工場は、地球環境や作業環境に配慮した「グリーンファクトリー」のコンセプトを融合して、新たにレイアウトした高品質、高効率なホンダの世界最先端の生産ラインを実現した。

広州ホンダ 広州第二工場の稼動を開始

 自動車業界として世界初となる「水のフル循環システム」を構築、工場用水の外部排出をゼロにするとともに、年間17万トンの節水効果を実現した。また、塗装工程の下塗りおよび中塗りで水性塗料を採用し、ロボット採用による塗着効率の向上により、VOC(人体に有害とされる揮発性化合物質)排出量を20g/�と世界最少レベルに低減させたという。

 広州ホンダでは1999年3月に生産を開始して以来、市場の成長、需要の拡大に合わせて、その生産規模を拡大し、今回稼動した増城工場とあわせ、36万台の生産体制が整ったことになる。販売網については、2006年末までに広州ホンダ特約店を290店とする計画であり、最新技術の商品を、質の高いサービスで提供できるよう、生産・販売の両面から一層の強化をはかっていくとしている。