BMWは、9月7日よりミュンヘン市内では初となる水素供給ステーション建設が本格的に着工されたと発表した。同ステーションはBMW研究開発センター(FIZ)に近いミュンヘンのデトモルド通りに開設される予定である。

 同新ステーションの液体水素の貯蔵タンクは、地下設置されており外観は従来の給油所と変わらない。また、年末までに水素同様、ガソリン、およびディーゼル燃料も供給する予定であるという。

 TOTALグループの輸送エネルギー担当ディレクター、ダニエル・ルブレトン氏は「日常の燃料補給インフラ内に未来の燃料である水素を取り込んだ、ということは非常に大きな前進です。」とコメントしている。
 また、BMW AGの開発及び購買担当役員のブルクハルト・ゲッシェル教授は、「BMWグループでは水素に関するインフラと提携し、水素燃料自動車の技術開発を計画的、段階的に進めています。現在7シリーズの水素自動車は市販車両の開発段階にあります。」とコメントしている。

 なお、BMWとTOTAL両社は、2006年5月、TOTALが2007年末までにヨーロッパで3箇所の水素ステーションの営業を開始するとのこと。