フェラーリ 250LM【モータースポーツ・ギャザリング レポート】

 フェラーリの伝説的なモデルである250GTOの後継車として、GTカテゴリーのレース参戦を視野に開発された250LM。ただしFIAからホモロゲーションの申請がおりず、結局プロトタイプクラスで戦うことになるが、1965年のル・マン24時間耐久レースで見事総合優勝を飾る。ミッドシップマウントを採用したV12エンジンは、プロトタイプ仕様は3Lの排気量だったが、量産仕様は3.3Lで320psを発した。1気筒あたりの排気量をモデルネーミングにしていたフェラーリだったが、プロトタイプだけ250cc×12気筒=3000ccとなり250LMであって、量産仕様は275cc×12気筒=3300ccであるため、本来であれば275LMとなるが、すべて250LMと呼ばれている。