「BMWトラック・トレーニング・ノルドシュライフェ」WEB講習会 Part4

P12 図1 ブライドシェイド

 タイトなヘアピンのヴェアザイフェンを立ち上がって加速してくると、下っているので思いのほかスピードが出ているから、つぎの左コーナーは要注意だ。ブライドシェイドというより裏門コーナーと呼んだ方が判りやすいだろう。この左コーナーの上は橋で、その下は一般道だ。橋だから左右にエスケープゾーンはない。その先に入り口があって一般道からゲートを通ってコースインすることができる

ポイントはアールで回ること!

 ここは左コーナーが2つ続くが、これをひとつのアールで回るようにする。右端でブレーキングして充分スピードを落とし、同時に4速から3速にシフトダウン、ブレーキを緩めながらターンインしていく。下っているのでラインが膨らみやすく、ブレーキを残し過ぎるとリヤが滑ってくる。それらに注意しながら、最初の左コーナーにクリップすることが重要だ。

 そのあとハンドル角は一定にしたままでほぼアウト一杯まで膨らみ、さらにそのまま左に寄っていければ成功だ。ここはアクセルコントロールも必要になる場合もある。目標はひとつのハンドル角でふたつの左コーナーを回れるようにコントロールすること。コース左側の縁石に沿って立ち上がるとすぐに右コーナー、エクスミュール(水車小屋)が現れる。ここがノルドシュライフェの一番標高が低いところで、ここからは登りだ。この時点で軽くブレーキングして、クルマの向きを変えやすくする。

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P12 図2 エクスミュール

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 エクスミュールでクルマを止めてコースを歩くとその急勾配に驚く。

 エクスミュールは右側にしっかりクリップするが、登りだからクリップの直前からアクセルペダルは全開だ。クリップしたあとはハンドルを少し戻し気味にしてラインを緩めていくようにする。左はエスケープゾーンがないが、縁石ギリギリまで膨らむラインを取る。直線になったときに3速から4速にシフトアップになるはずだ。

P12 図3 事故を引き起こした有名なコーナー

 4速で加速していき、5速に入ることには右に寄っていること。つぎは左コーナーだからだ。ここはニキ・ラウダがF1で大事故を起こし大火傷を負ったコーナーとして有名だ。右一杯からあまり膨らまないように左に沿って立ち上がる。ここはハンドルでこじらないように抵抗なくコーナリングする。5速のまま通過する。

P12 図4 ベルクヴェルク

 ベルクヴェルクは奥の深い右コーナーだ。ブラインドコーナーといっても言い。ボクも最初はだまされたものだ。せいぜい直角のカーブに見えるから普通にクリップに付くとまだまだ曲がっているから、コーナーの出口にクルマが向かないのだ。だからここは奥深くからターンインすること。でもクリップを忘れてはならない。

 さらにスピードを落とさずにうまく曲がらないといけない。でも手前ではブレーキングと同時に5速から3速に落とす。ここの出口のスピードがとても重要になる。それはここから長い長いアクセル全開の登りが続くからだ。ベルクヴェルクの出口のスピードがこの先3km以上に渡って、クルマのスピードを支配する。

 だから特にこのコーナーは丁寧に走る必要がある。

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