ホンダのアジア大洋州地域の事業を統括するアジアホンダモーターカンパニー・リミテッドは8月22日、四輪車市場の拡大とともに需要が高まっている補修用板金部品の供給体制を強化するため、タイで四輪車の補修用板金部品を生産する新会社「Asian Parts Manufacturing Co., Ltd.(以下APM)」の事業認可を取得したこと発表した。

 APMは、2007年6月より稼動する予定で、アジア大洋州地域の各国向けに補修用板金部品を生産し、CR-V、Jazz(フィット)などのグローバルモデルの補修用板金部品については、欧州や日本にも輸出される。総投資額は約12億7,900万タイバーツ(約38億円)で、新たに約200名を雇用する計画であるという。

 アジア大洋州地域の各国四輪車市場の拡大により、補修用板金部品の需要も増加しており、2005年度の売上高は、前期比14%増となった。従来、同地域における補修用板金部品の生産は、各国の四輪車生産拠点または外部の生産委託先が行ってきた。今後は、APMで一括生産して各国に供給することにより、品質・コスト・物流面でさらなる体質強化を図っていくとのこと。

■新会社 概要

社名
Asian Parts Manufacturing Co., Ltd(アジア パーツ マニュファクチュアリング カンパニー・リミテッド)
設立
2006年4月
稼動
2007年6月予定
所在地
タイ王国アユタヤ県ロジアナ工業団地
資本金
7億タイバーツ(約21億円)
出資比率
アジアホンダモーターカンパニー・リミテッド 80%、本田技研工業株式会社 20%
投資額
約12億7,900万タイバーツ(約38億円)
従業員数
約200名予定

※資本金および投資額は、1タイバーツ=約3円で換算