5ナンバーを維持しながら、よりダイナミックなキャラクターへ
2代目ホンダ ストリームは国内市場向けのモデルとして割り切ることで、5ナンバーサイズの手頃なミニバンに仕上げられた。世界市場を意識するとボディ全幅の拡大を迫られるが、国内専用モデルなら5ナンバー枠に収めることが十分に高い意義を持つ。しかも新しいホンダ ストリームは全高を45mmも下げて1545mmとした低床・低重心パッケージを採用することで、タワーパーキングにも入れられるミニバンになった点も見逃せない。
低床プラットホームはホンダ独自の技術ともいえるもので、ほかのいろいろなミニバンもそれぞれに床と全高の低い独特のパッケージングを採用している。新型ストリームではホイールベースを少し延長図することによって室内の居住空間を確保し、さらに隅々までフラットな床面を作ることで足元の自由度を拡大し、これまで以上にくつろげる室内を作っている。
オデッセイをほうふつとさせるフロント周りがポイント
外観デザインはフロント回りがオデッセイを思わせるもの。サイズや縦横比が違うので実車を見て見間違うことはないが、ホンダの低床ミニバンとしての統一性の取れたデザインと見ていい。特徴的なのはサイドビューで、フロントピラーの部分に追加された小さなピラーが廃止され、すっきりした外観を作っている。ストリームのボディを横から見ると3列シートのミニバンというより2列シートの3ステーションワゴンではないかと思えるようなデザインだ。
リヤビューは逆U字型が特徴的だった従来のモデルに比べるとやや個性が薄れた印象もあるが、バックドアもミニバンよりハッチバック車のイメージが強い。
また外観デザインは標準系とスポーティなRSZ系とに分けられる。RSZ系では各種エアロパーツや17インチアルミホイールによってスポーティな外観が作られている。