次世代型太陽電池を独自開発、自動車メーカー初の太陽電池事業参入

 ホンダは、熊本製作所敷地内に建設予定の太陽電池量産工場について、地元自治体と立地協定締結の調印式を行なったと発表した。

 ホンダの執行役員で熊本製作所長の山下雅也氏と、熊本県菊地郡大津町の家入勲町長は8月1日、熊本県庁において潮谷義子県知事立会いのもと協定書に調印したとのこと。

 新工場で量産される次世代型太陽電池は、銅−インジウム−ガリウム−セレン(CIGS)化合物を素材に用いた薄膜を形成し、従来の結晶シリコン系太陽電池と比較して製造過程での消費エネルギーを約半分に抑えてCO2排出量を低減した地球環境に優しい太陽電池。
 また、薄膜系太陽電池としては最高レベル、一般的な結晶シリコン系との比較でもほぼ同じレベルの光電変換効率を実現しているという。新工場では、このCIGS化合物型太陽電池を一般家庭約8千世帯分に相当する年間27.5MW規模で量産する計画であるとのこと。

 9月には新工場の鍬入れ式を予定、2007年後半の稼動開始を目指すとのこと。