日産 SU-LEV車の販売比率80%超を達成

 日産は7月31日、5月度の国内販売において、ガソリン乗用車の80%以上が「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)=SU-LEV」となったと発表した。

 日産の試算では、国内で日産が販売するガソリン乗用車の80%がSU-LEVになったということは、販売台数の40%を燃料電池車(FCV)や電気自動車(EV)にする場合と、ほぼ同等の窒素酸化物(NOX)と炭化水素(HC)の削減効果をもたらすことになる。日産は既に2003年2月時点で、国内で販売するガソリン乗用車販売台数の80%以上を「超低排出ガス車(U-LEV)」にしているが、さらなる排出ガス清浄化を目指して、U-LEVのさらに約半分の排出ガスレベルに相当するSU-LEVを80%にするという目標を掲げて普及を進めてきた。2006年5月時点で、日産のラインナップのうち13車種がSU-LEVの認定を受けている。なお、この13車種は全てグリーン税制対象車の設定となっている。

 日産は、クリーンな燃焼技術や触媒技術の開発に早くから注力しており、2000年1月、米国で発売した「セントラCA」は、ガソリン車としては世界で初めて、カリフォルニア州大気資源局(CARB)が制定する排出ガス基準値をクリアし、PZEVの認定を受けた。同年8月に日本で発売したブルーバードシルフィは、日本の国土交通省が定めるU-LEVの認定を日本で初めて取得し、2003年のSU-LEV制度の設定の際に日本で初めての認定車となった。

SU-LEVの認定車種

ブルーバードシルフィ、ティーダ、ティーダラティオ、ウイングロード、マーチ、キューブ、キューブキュービック、ノート、プレサージュ、セレナ、ラフェスタ、モコ、オッティ