ハイブリッドカーの夢と可能性を学ぶ
日本EVクラブが企画した「中学生ハイブリッド教室〜ハイブリッド車をつくろう!」という中学生向けのハイブリッド車教室が行なわれた。これはハイブリッド車や燃料電池車、そしてEV(電気自動車)などの次世代自動車の夢と可能性を、次世代を担う中学生が実際に体験しながら学んでいくというワークショップだ。
今年は実際にハイブリッドカーを制作することをテーマに全8回の講義が行なわれる予定だ。毎回、決められたテーマに沿った講義が行なわれ、最終的には制作したハイブリッドカーのテスト走行や、ナンバー取得までを目標とするスケールの大きさに注目したい。またハイブリッドカーに関する多くのノウハウを持つトヨタ自動車が協賛するなど、中学生向けとは思えない本格的な講義内容も見逃せないポイントといえる。
最終目標は自作ハイブリッドカーのナンバー取得!
先日開催された第2回目の講義では「ハイブリッド車を知る」をテーマに、トヨタ自動車のハイブリッドシステム開発部の主査である田上健さんが講師として招かれ、ハイブリッドカーの構造や原理などについての説明が行なわれた。
講義ではハイブリッドカーの構造や原理はもちろん、温暖化とCO2の関係などハイブリッドカーを取り巻く環境なども盛り込まれ、中学生にも興味深い内容で構成されていた。また、自動車が誕生した頃には蒸気自動車や電気自動車などが主流だったという自動車の歴史や、蒸気と電気を組み合わせたハイブリッドカーが存在していたという意外な事実も紹介されていたのには驚きを感じた。
最近ではクルマに興味のある子供が少なくなっていると言われているが、これをきっかけにクルマ好きの子供が少しでも増えてくれればと思う。こうした試みはクルマだけでなく、環境にも興味を持つきっかけにもなるだけに、来年以降も開催されることを願うばかりだ。