胸躍るレースを!

 ブリヂストンを装着するミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が高速のジル・ビルヌーブ・サーキットで2位入賞を果たしたカナダGPを終えて、ブリヂストンは、次戦の舞台インディアナポリス・モータースピードウェイ(IMS)に向かう。IMSの歴史的に有名なレンガ(ブリックヤード)の上をF1マシンが走ることになる。インディ500と異なり、バンクのあるオーバルコースとインフィールド・コースの一部を組み合わせて使う。この独特なコース特徴に合うタイヤとマシンの最高のセットアップを見出すことは、チームとタイヤメーカー双方にとって大きな課題となる。全73周で争われるアメリカGPは、アメリカのファンたちにとってシーズン中盤の見応えある一戦となることであろう。

 ブリヂストン・モータースポーツ推進室長の安川ひろし氏は、「インディアナポリス・モータースピードウェイに来ることは、ブリヂストンにとって、いつも特別な事だ。今年観戦に訪れるファンの皆さんのために、激しく競り合うスリリングなグランプリをお見せしたい。我々の技術スタッフたちも、観客の皆さんにぜひとも素晴らしいレースをお届けしたいと、装着チームと共に緊密に仕事をしてきた。」と語った。

 ブリヂストン・モータースポーツ・テクニカル・マネージャーの菅沼寿夫氏は、「インディアナポリスは、超高速のオーバル・セクションと低速のインフィールド・セクションが組み合わさった非常にユニークなコースだ。ブリヂストンは各チームと共に全て考慮に入れた上で検討を行い、タイヤスペックを決定した。今週末に良い結果が得られるよう期待している。」と語った。

 2006年度タイヤレギュレーションでは、ドライバー1人につきドライタイヤ7セット、ウェットタイヤ4セット、そしてエクストリームウェザー・タイヤ3セットの使用を許可される。このレギュレーションと、2006年度ブリヂストン装着チーム数の増加を反映して、小平市の技術センターからインディアナポリスに向けて約1200本のブリヂストンF1タイヤが送り出されたという。