ディーゼルなのにオープンというのは日本人の感覚からすると不思議な感じもする。車外騒音も抑えられており、快適にドライブできる。

メルセデスは今秋からディーゼル車の正規輸入を開始(正確には以前していたので再開)すると発表しているが、エンジンはこのCLKと同じものとなる。

今回試乗した他の2台同様、インパネまわりなどは特別な部分もなく、高級感もしっかりあり。

独特のデザインのメーターはそのまま。レッドゾーンは4500rpmからだが、低速トルクが太いので、回さなくてもスムーズに走る。

日本導入間近、気になるその実力とは?

 CLK320CDIに搭載されるエンジンは、この秋からダイムラー・クライスラー日本が日本市場に導入しようとしているV型6気筒3.0リッターの24バルブDOHCエンジンを搭載したモデル。当然ながら、ボッシュの第三世代コモンレールディーゼルターボを搭載している。
 165kW(224馬力)のパワーは3.0リッターの自然吸気ガソリンエンジン並みの性能だし、52.0kg-mのトルクに至ってはV型8気筒5.0リッター並みの実力を誇っている。
 走り出す瞬間だけは一瞬のタイムラグを感じさせるものの、走り出してしまえば走りのフィールはガソリンとの違いはほとんど感じない。とくに追い越す加速などは、7速ATとの組み合わせによってレスポンスに優れて極めて俊敏な加速が味わえる。
 このクラスになると騒音対策も入念になされているので、車外騒音はやや大きめながら、室内で感じる騒音はガソリンエンジンと変わらない。

代表グレード
320CDIカブリオレ
車両総重量[kg]
2250
エンジン種類
V型6気筒DOHC24バルブ・インタークーラー付きターボ
総排気量[cc]
2987
最高出力[ps(kw)/rpm]
224(165kw)/3800rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
52.0kg-m(510N・m)/1600ー2800rpm
燃料噴射装置
ボッシュ製第3世代コモンレールシステム
噴射圧力[bar]
1600
対象排気ガス規制
EURO4
二酸化炭素排出量[g/km]
197ー205
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