高年式でも自分が売るときには買い叩かれる!
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では、トータルの走行距離は6万km以内で、1年間の走行距離が約2万kmと比較的多い、年式の新しい過走行車はどうでしょうか。こちらの場合は、走行距離自体は6万km程度なので、交換部品やヘタリなどは、それほど気にすることはなさそうです。
ただし、少し前のアルファロメオやオペル、プジョーなどの一部の輸入車は、5万km程度でタイミングベルトを交換しておいたほうがいいクルマもあるので、そういったクルマは距離に応じて最初の大掛かりなメンテナンス時期に遭遇するクルマもあります。
さらに輸入車はメーカー保証の期限が短いので、3年間で期限が切れてしまうメーカーもあります。
また、高年式の過走行車を買う時に注意しなくてはならないのが、何年か乗って自分が売る時にも買い叩かれることを覚悟しなくてはならないことです。スタートした時が、他の中古車よりも距離が伸びているわけですから、自分が普通に乗ってしまえば、さらに距離が伸び、最悪の場合は10万kmを超えて、下取り査定が一気に下がってしまう可能性もあるのです。
つまり、過走行車を買う場合には、動かなくなるまで乗り潰すか、自分ではあまり乗らずに適当な時期に早めに手放すという、見極めが必要になってきます。
結論!乗り潰すか、距離を抑えられればオイシイ中古車だ!
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乗り潰す覚悟があれば、10万kmオーバーの中古車を買って、多少手をかけて修理しても、高額なクルマに比較的安く乗ることができるハズです。逆に高年式の過走行車を買った場合は、あまり普段は乗らずに距離を抑えていれば、2年ぐらい乗っても適正な走行距離となるので、それなりの下取り査定額も期待できるでしょう。
このように過走行車は、今後の自分の使い方と、過走行によるデメリット(交換部品の多さや、いつ壊れるか分からない不安)を把握していれば、高いクルマに安く乗ることができる魅力はあります。
ちなみに私が買ったロードスターは、9万7千kmで買ってからすでに2万km近く走り、11万kmを超えてしまったので転売は難しくなり、乗り潰す組に入ってしまいました…。