'06モデルでは機能面が大幅進化
アメリカン4WDを代表するジープチェロキーは、本国では2001年にデビューした現行モデルからリバティの名前に変わったが、日本では商標の関係もあってチェロキーの名前で継続して販売されている。ジープブランドの中でも最も手頃なモデルとして日本でも人気の高いSUVである。
2006年モデルでは主に機能面の改良が行われた。まず全車に標準装備されたのがエレクトロニック・ロールオーバー・ミティゲーション(ERM)付きの横滑り防止装置(ESP)が全車に標準装備された。これによってオフロードなどでの過酷なドライビング時にもロールを電子的に抑制して横転を防止するという。
ほかにもブレーキアシストやオールスピード・トラクションコントロールなどの安全装備を標準で装備し、優れたアクティブ・セーフティを実現している。
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オンでもオフでも個性を発揮
チェロキーの搭載エンジンはV型6気筒3.7Lの12バルブSOHC。150kW/307N・mの動力性能は排気量の割には物足りない印象もあるが、ボディに対しては十分に見合ったもの。車両重量は1800kg台とけっこう重いが、チェロキーのボディを軽快に走らせることができる。
ただ、チェロキーはそもそもオンロードを走って楽しいクルマではない。乗用車のような快適性は望めないからだ。今回の試乗はオンロードが中心だったが、オンロードではピッチングなども大きく、乗っていて疲れる感じになる。
ところが、雪の積もったオフロードにクルマを持ち出すと、これが実に楽しい走りに変わる。トランスファーを4WDのローにして走れば少々の積雪は苦もなくこなしてくれる。路面が荒れた部分でもストローク感たっぷりのサスペンションによって十分な走破性が体感できた。
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老舗中の老舗ブランド でも意外とリーズナブル!
チェロキーの価格はベースグレードのスポーツが319.2万円、レネゲードが357万円、試乗したリミテッドが378万円の設定。SUVの本家ともいえるジープを買う予算としては十分に手頃なものといえる。
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