ホンダの100%子会社であり、欧州地域の事業を統括しているホンダモーターヨーロッパ・リミテッドは、急拡大が予想されるウクライナ市場での販売強化を目的として、四輪車、汎用製品、部品の輸入卸販売を行う現地法人ホンダウクライナ・エル・エル・シー(略称:HUA)を設立、2006年7月末より業務を開始する予定。

 ウクライナの経済は、1991年の独立以降、鉄鋼・機械産業、海外からの投資などにより順調に成長し、2010年には1人当たりのGDPがUS$3,500に達すると見られるなど、今後も更なる拡大が期待されているという。
 ウクライナの自動車市場(国産車、輸入車を含む)はこの好調な経済に支えられ、2005年には2000年の約4倍の約26.5万台となる急成長を遂げていて、2010年には50万台程度に達すると見られている。

 ホンダは、ウクライナにて1992年よりディストリビューターを通じた四輪車販売を行い、2005年のホンダ車販売実績は約2,200台(前年比約30%増)となった。今後、ホンダウクライナの設立により、市場拡大に対応した販売網づくりなど販売力やマーケティングを更に強化し、2007年には2005年比150%増となる約5,500台の四輪販売を計画しているとのこと。