アウトバックには4気筒2.5Lの自然吸気エンジンも搭載されている。これはツーリングワゴンやB4にはないエンジンなので、ここでしっかり報告しておこう。
このエンジンには残念ながらSI-DRIVEが組み合わされていないのだが、2.5iはリーズナブルな性能と価格がうまくバランスされたグレードである。
パワー&トルクは130kW/229N・mで、ボディに対して十分なもの。絶対的な動力性能は3.0Lの6気筒エンジンには及ばないが、2.5L車は車両重量も100kgほど軽くいので走らせて不満を感じることはない。というか、磐梯のワインディングを走らせると、フロントが軽い分だけ操舵に応じて素直に向きを変えてくれる感じがある。これは魅力の要素である。
それに比べると3.0Lエンジンは184kW/304N・mの余裕ある動力性能が大きな魅力となる。NAならではの吹き上がりの良さや水平対抗6気筒のバランスの良さなど、いろいろな意味で魅力的なエンジンで、とても気分良く走らせることができる。SI-DRIVEによってさまざまな走りを楽しめるのも良い。
2.5Lエンジンを搭載したモデルで十分だが、装備に関しては2.5iをベースに特別な装備をいろいろ追加して高いクォリティを表現したLLビーンエディションがお勧め。満足度の高い仕様により、長く保有していたくなるクルマだ。