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マイナーチェンジとは言え、煮詰めは真剣
"SI-DRIVE" を中心とした変更点
基本的しっかりのパッケージングは健在

ライター紹介

自動車評論家

松下 宏 氏

中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。 誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。

マイナーチェンジとは言え、煮詰めは真剣

 インテリア回りのデザインはツーリングワゴンやアウトバックと同様の変更を受けている。今回はマイナーチェンジなので基本的な造形には手が加えれていないが、細かな部分で多くの改良を加えているのはレガシィらしいところ。マイナーチェンジとはいえ真剣なのだ。

"SI-DRIVE" を中心とした変更点

 ダッシュボードの中央部分にはメタル調のパネルが採用され、ここでも航空機の翼をモチーフとしたデザインが採用された。さらにSI-DRIVEのコントローラーがセンターコンソール部分に設けられたのが大きな変更点。手を置いた操作しやすい位置に配置された回転式のコントローラーは、3種類のモードがいずれもワンタッチで選択できる仕組みだ。

 またドライバーが常時目にするインパネについては、マルチインフォメーションディスプレーがSI-DRIVEの機能表示も含めて新しいもの変更されたほか、燃費向上につながるECOゲージやECOランプなどが設定された。

基本的しっかりのパッケージングは健在

 居住空間やトランクスペースは基本的に変わっていないが、後席の空間はミドルセダンとして必要十分なものだし、AWD車でありながらトランク容量にも不満はない。

ブラック基調でシルバーのアクセントが効いたコックピットは、ドライバーのスポーツマインドを刺激する。

本格的なスポーツ性能を確保しながらもそこはセダン、十分なリアスペースを確保して、実用性も申し分ない。

写真は "spec.B" にのみ設定される6MTのシフトノブ。まるでスポーツカーのような雰囲気だ。

2.0GT系、3.0系モデルにのみ搭載される "SI-DRIVE" セレクターレバー。手元のスイッチ一つでクルマの性格を変えられる "魔法の装備" である。

グレードによって標準 or オプションで装着できる、蛍光管式 "エレクトロルミネセントメーター"。上質感をスポーティ感を両立している。

セダンの特権である "独立したトランクルーム" をもつ "レガシィB4"。ボディ剛性面で有利である。

代表グレード GT スペックB
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4635×1730×1435mm
車両重量[kg] 1480kg
総排気量[cc] 1994
最高出力[ps(kw)/rpm] 260ps(191kw)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 35.0kg-m(343N・m)/2000rpm
ミッション スポーツシフト E-5AT
10・15モード燃焼[km/l] 12.0km/l
定員[人] 5人
税込価格[万円] 313.95万円
発売日 2006/5/24
レポート 松下 宏
写真 佐藤 靖彦