回収シーン

 ホンダは、簡単操作、軽量コンパクトでシンプル構造の「牽引式ビーチクリーナー」を独自開発するとともに、社会活動の一環として2006年5月中旬より、ビーチクリーンボランティア活動を開始する。

 ホンダは、これまでも地球環境を守る為の社会活動として、緑の農場をつくる30年がかりの遠大な中国砂漠植林「喜びの森」計画や、本社・製作所各事業所での森林保全活動を実施している。

 ビーチクリーンボランティア活動は、ホンダの従業員、OBメンバーによる“ビーチクリーンキャラバン”を編成(約15名)して行なわれる。初年度となる今回は、5月16日、神奈川県藤沢市片瀬海岸を皮切りに、2007年3月末までに全国約20ヶ所で活動を予定している。

 独自開発された「牽引式ビーチクリーナー」は、熊手とフルイを応用したシンプルな構造で、牽引しながら熊手でゴミを引っ掛け回収する「サンドレーキ」タイプと、牽引しながら砂の表面を跳ね上げフルイでゴミと砂を分類する「サンドスクリーン」タイプの2つのクリーナーアタッチメントを、砂地やゴミの種類や用途に合わせて使い分けるもの。複雑な操作やメンテナンスも必要なく、軽量コンパクトなため、生態系にもやさしいシステムとなっている。
 また、「サンドスクリーン」タイプでは、砂の表面を跳ね上げることで砂地に入り込んだゴミの回収も可能となることから、効率の高いクリーン活動が期待できる。

サンドレーキ
「サンドレーキ」とゴミを回収する「ターミナル」。木片、網、ロープ、ビニールなどを回収する。
サンドスクリーン
「サンドスクリーン」。ペットボトル、吸殻、花火片、ガラス片、オイルボールなどを回収する。網目は3種類あり。
ビーチクリーナーシステム一式
ビーチクリーナーシステム一式

*写真は全てプロトタイプ