アルファロメオGTに待望の特別仕様車が登場
アルファ159をベースにしたアルファ・ブレラが登場したが、アルファ156のクーペ版ともいえるアルファGTもまだ元気で、恐らくは最後の特別限定モデルとなるアルファGTスポルティーバ2.0JTSセレスピードという特別仕様車を設定した。ブレラがジウジアーロのデザインであるのに対し、GTはベルトーネの手によるもの。さすがに新鮮さは薄れたが、アルファのクーペらしさはしかっり備えている。
搭載エンジンは2.0JTSで、しかもセレスピードと組み合わされる右ハンドル車であるのがポイント。ブレラは当面は左ハンドルのマニュアル車だけの設定だから、2ペダル仕様の格好良いアルファに乗りたいというニーズを満たすクルマだ。特別仕様車として、エクステリアでは専用の黒いボディカラー、17インチアロイホイール、アルミマット仕上げのフロントグリルとドアミラーカバー、キセノンヘッドライトなど。インテリアは本革製の専用スポーツシートやステアリング、パーキングブレーキレバーなどが備えられている。
肝心な走りまで特別になっている!?
実際に走らせたフィールは、ブレラと同時に試乗したこともあり、動力性能でもシャシー性能でもGTのほうがやや劣る感じになるのは止むを得ないが、ステアリングの裏側に設けられたパドルによってシフト操作も可能なセレスピードを採用することで、誰にでも容易にスポーティな走りが楽しめるのが魅力。
シーケンシャルトランスミッションのセレスピードはGTがデビューした当初のものに比べると変速フィールが洗練されたものになっている。
ライバルはブレラ?! 装備と値段を見れば、結局お買い得
特別仕様車の価格はベースのアルファGTとほぼ同じ(1000円高いだけ)の439万円の設定。前述のもの以外も含めた特別仕様の中身をオプション価格に換算するとざっと24万円くらいになるというから、この分が丸々お得になる計算だ。
また特別仕様車の価格はアルファ・ブレラ2.2JTSともほぼ同じ(3万円高)水準。ブレラは新しいモデルであり、2.2Lエンジンを搭載するなど優位に立つ部分も多いがGTの特別仕様車もセレスピードを始め、本革シートなどのインテリアの仕様など、値打ちモノの装備がいろいろ用意されている。ブレラと比べても買い得感のあるクルマといえる。2ペダルで乗れる熟成の進んだ最終モデルを選ぶのも、十分に賢い選択になると思う。
エクステリア画像
インテリア画像
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走り&メカニズム画像
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代表グレード
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Sportiva(特別仕様車)
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ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
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4495×1765×1375
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車両重量[kg]
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1360
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総排気量[cc]
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1969
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最高出力[ps(kw)/rpm]
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166(122)/6400
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最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
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21.0(206)/3250
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ミッション
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セレスピード(5速シーケンシャル)
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定員[人]
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5
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税込価格[万円]
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439
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発売日
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2006.3
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レポート
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松下 宏
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写真
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佐藤 靖彦
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